心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

文学

【読書322】沈黙博物館

「沈黙博物館 」(小川洋子/ちくま文庫) 依頼を受けてある村の駅に降り立った博物館技師の若者。彼が依頼主である老婆から要求されたのは「村で出た死者の遺物をを蒐集し、展示する博物館」の構築だった。 陰鬱として癖のある老婆、対照的に若くはつらつとし…

【読書234】おちくぼ姫

「おちくぼ姫」(田辺聖子/角川文庫) 実母に先立たれ、父の屋敷で継母に苛められ、異母兄弟たちと差別されて、日々針仕事に精を出す姫、落窪。 落窪に仕える女房の阿漕とその夫で少納言の帯刀惟成。 今をときめくエリート、家柄も申し分なく出世街道まっしぐ…

【読書197】宴のあと

「宴のあと」(三島由紀夫/新潮文庫) 本作の主人公である福沢かづは高級料亭「雪後庵」を一人で切り盛りする女将、いわゆる女傑として描かれている。保守党御用達の料亭の女将でありながら、50代にして革新党の野口雄賢に出会い、結婚する。 やがて野口が革新…

【読書146】刺繍する少女

「刺繍する少女」(小川洋子/角川文庫) 刺繍好きとしてタイトルにひかれて購入。 しかし刺繍はあんまり関係なかったですw 今際に、アルバイト中に、不倫、デートの瞬間に。 自己として、他己としてそれぞれの主人公たちが接する狂気。 淡泊な語り口に騙され…