心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

日本史

【読書318】【読書319】天皇の料理番(上)(下)

「天皇の料理番・上」「天皇の料理番・下」(杉森久英/集英社文庫) 宮内省大膳職司厨長(料理長)秋山徳蔵。大正期から昭和期に生きた料理人であり、日本における西洋料理、特にフランス料理の第一人者である。本作の主人公は「秋沢篤蔵」は秋山徳蔵の経歴を…

【読書273】海の翼

「海の翼」(秋月達郎/新人物往来社/守谷中央図書館所蔵) 「いいでしょう」 ビルセルは、即座に快諾した。 「至急、日本人を救うための航空機を派遣してもらえるよう、本国に電報を打ちます」(109ページ) たったこれだけのセリフに、思わず涙がこぼれそうにな…

【読書264】泥ぞつもりて

「泥(こひ)ぞつもりて」(宮木あや子/文藝春秋/ひたちなか市立図書館所蔵) 清和、陽成、そして宇多…。平安時代前期、三人の天子の影にあった後宮の女たち。 そこに藤原家の思惑も絡み合って、濃密な時の流れる愛憎劇である。 短編形式でまとめられているが、…

【読書256】ガラシャ

「ガラシャ」(宮木あや子/新潮社/ひたちなか市立図書館書蔵) 細川ガラシャ。戦国時代から安土桃山時代にかけてのキリシタンとして著名な人物であるが、本書は細川ガラシャ、というよりは、明智玉子の物語である。キリスト教徒であった彼女、ではなく、彼女の…

【読書216】そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち

「そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち」(熊田忠雄/) 公的使節団として、芸術への夢を胸に、一攫千金を夢見て、あるいは今の貧困から抜け出すために。 交通網が発展した現代でも遠い数々の異国。敷居の高い海外生活。 様々な事情を抱えて海を越え、…

【読書197】宴のあと

「宴のあと」(三島由紀夫/新潮文庫) 本作の主人公である福沢かづは高級料亭「雪後庵」を一人で切り盛りする女将、いわゆる女傑として描かれている。保守党御用達の料亭の女将でありながら、50代にして革新党の野口雄賢に出会い、結婚する。 やがて野口が革新…

【読書195】おろしや国酔夢譚

「おろしや国酔夢譚」(井上靖/文春文庫) 天明2年(西暦1782年)、江戸を目指して伊勢を出向した、船「神昌丸」は台風に遭遇し、大黒屋光太夫をはじめ17名の船員たち。 漂流中に1人、漂着した厳しい寒さのアムチトカ島での7人をはじめ、櫛の歯が抜けていくよう…

【読書176】冤罪 ある日、私は犯人にされた

「冤罪 ある日、私は犯人にされた」(朝日新聞出版/菅家利和/岡崎市立図書館所蔵) なんともコメントに困る本だなぁ、というのが率直な感想である。 正直に思ったことを書いてしまうと不謹慎だと叩かれそうであるし、かといって、そこに触れずに書いても核心に…

【読書165】江戸の躾と子育て

「江戸の躾と子育て 」(中江克己/祥伝社新書) 江戸時代の子育てに関わる慣習やしきたり、子供の風俗について述べた一冊。 「躾と子育て」というよりは「教育と遊び」と言ったほうがしっくりくるかも。 江戸時代、すでに「子育ては胎教からはじまる」と説いた…

【読書145】墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便

123便 日航機墜落事故 御巣鷹山 JA8119 JAL 日本航空 法医学

【読書144】シューリマン旅行記 清国・日本

「シュリーマン旅行記 清国・日本」(著:ハインリッヒ・シュリーマン、訳:石井和子/講談社学術文庫) 「旅と病の三千年史」から旅繋がりで。 タイトル通り、トロイの木馬の発掘で有名なシュリーマンの清国・日本見聞録。旅行記だ。 彼が世界漫遊の旅に出たの…

【読書089】高熱隧道

「高熱隧道」(吉村昭/新潮文庫) 黒部第三発電所建設のため、水路トンネル及び欅平駅~軌道トンネルの開通を目指す現場を描いた一冊。 資材運搬中の転落死にはじまり、岩盤温度はセ氏150度を超える灼熱地獄、宿舎を襲う大雪崩。無残に死んでゆく人夫たち。 国…