【読書001】もうすぐ
昨日、病院の待合室で読んでいた本が読み終わったので、読書記録です。
ライトノベル出身の作家さんで、そちらのイメージが強かったのでそのイメージだけで図書館から借りてきた本です。
ある程度の年齢になった女性が、子供を欲しがること、を本能的なものとして書き過ぎかな、と思いました。
自分がその年齢になっていないし、そういった気持ちを味わったことがないせいかもしれません。
おなかに手を当てる仕草は、子供を身ごもった女性の、あるいは子供を身ごもった女性に体する非常に象徴的な仕草である分だけ、「かくあるべき」的な押し付けがましさを感じてしまい、ちょっと気持ち悪いなあ、と思ってしまいました。
作中作の文章は、小説よりも雑誌、インターネットのコラム的で、それ故に読みやすくはあるんだけど、小説の大部分を割いて掲載されると、ちょっと期待はずれ的な印象を抱いてしまいました。
また、作中作があることで主人公の苦悩等が生きてくる感じもちょっと薄すぎる。
風呂敷を広げすぎて回収できていない。
奇麗にまとめてあるので、読み終わった後の消化不良感は少ないですが、逆に読者に何らかの感情も残さない。
全体として内容としても詰め込み過ぎ感が否めない。ただ、高齢になり子供をもつ危険性など自分の体に興味を持つ、そう言った意味では価値があると思います。
理解のないパートナーに読ませるにはまあいいんじゃない?って感じです。