心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

【読書005】クレープを二度食えば。

クレープを二度食えば」(とり・みき/リュウコミックス)

某ライトのベルの某キャラの選ぶ100冊にノミネートされていた一冊。

だから小説だと思い込んでいたのに、届いてみたら漫画だったのでビックリした。

収録されているのは「もうひとつの転校生」「望楼」「クレープを二度食えば」「砂浜のメリークリスマス 」「羽根の塔」「カットバック」「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」の7作品。

表紙のみ書き下ろしのようで、実際の作画は表紙の絵とはかなり違います。

本編の絵はもっと荒削りで、描かれた時期を考えると当然ですが、全体に古くさく、良くも悪くも、少し前の同人誌のような感じ。

ジャンルはSFの短編中で、タイムトラベル、入れ替わり、異世界等等。

なんだかSFが続いていますが、別にSFが好きなわけじゃないです。

舞台や設定は確かにSFで間違いないと思うのですが、お話の内容的には、少女漫画的な純愛ものばかりです。

表題作の「クレープを二度食えば」は、タイムトラベルをモチーフにした純愛もの。

ストーリーは筒井康隆さんの「時をかける少女 」に非常に近いけど、タイムパラドックス的な部分の解釈がいまいちで、それ故に綺麗にまとまっている、という非常に納得できかねる作品。

話の展開もべたべたで、私としてはいまいちでした。

逆に良かったのは「もうひとつの転校生」、「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」あたりかな。

「もうひとつの転校生」は映画「転校生」(監督:大林宣彦)のアナザーストーリーという位置づけのようですが、この作者の純愛感を残しつつも少しだけ背筋が冷える読了後の感じが非常に好みでした。

映画の方は見たことあると思うんですが、記憶が曖昧です;今度TUTAYAいって探してみます。

後者の「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」は先にも述べた作画の古くささ、同人誌くささがノスタルジックな風情を醸しだし非常に良い雰囲気の作品に仕上がっています。

原作(「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」(大原まり子/ハヤカワ文庫))があるようですが、絶版になっているみたいなので、図書館等を探してみようと思います。

それはそうと今日は七夕ですね。

私の地元では実際の七夕は8月7日に行うのですが、7月7日も一般の七夕として学校等で行うので少し不思議な感じです。仙台の七夕祭りも8月の頭ですね。

今日、前述の書を紹介したのた本当に偶然なのですが、七夕にSFはなんだかぴったりな感じがします。

SFには宇宙や銀河がつきものだからでしょうか。

本来は空気の澄み渡る冬の方が、天体観測に向いた季節だと言いますが。

あまりに暑い日々なので、秋の夜長を待たずに、扇風機の回る室内で、読書三昧です。