【読書009】よいこの君主論
「よいこの君主論」(架神恭介、辰巳一世/ちくま文庫)(参考:公式「よいこの君主論」)
マキャベリの「君主論」をベースに、小学五年生のクラス内覇権争いを解説してます。
クラス単位での話になるので登場人物が多すぎて、戦力関係が把握しにくいのがネックかな。
イラストや勢力図など、わかりやすいように配慮はされてはいるんだけどね。
勢力図にもイラストがあるともっとわかりやすいんだろうけど、そうなるとページ使うし、その辺は妥協点。
ふざけているんだけど、不真面目に書いてある感じはしません。
すっごい真面目にふざけてる。
あと、プリンに対する評価が過大すぎるw。
ここまで戦術的かはともかく、小学生って似たようなことやってる気がしなくもない。
社会の縮図っていってしまうには小さな世界だけどね。
全体にブラックジョークな世界だし、会話形式で話が進んでいくので、だいぶ好き嫌いはあるかな。
本書を君主論の入門書として読んでもいいかは不明ですけどw、マキャベリの「君主論」が気になり出しました。
んー、読もうとは思わないんだけど、どれほど、本書が「君主論」に忠実なのか気になります。