心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書011】動物の値段

動物の値段」(白輪剛史/角川文庫)

現役の動物商による、動物の値段(≒日本における購入価格)についてのノンフィクション。

私は、動物園、水族館が大好きなので、心密かに気になっていたんです、動物の値段。

アレは高そう、とか、アレは案外安いんじゃないか、とか。

飼育の難しさや致死率、珍しさ(高コストなら展示できる施設は少ないはず)等々を加味して勝手に高価か安価かを論じることは出来ても、実際の値段はちょっと想像しづらい。そこに回答を与えてくれたのが本書。

今年の角川文庫夏の100冊に選ばれていて本屋さんに平積みだったのをなんとなく購入しただけった…んですが、その割に、すごく楽しめました。

各属(アフリカ象とかインド象とか)について1ページにまとめられたものが1-3項、そのあとに各動物(ゾウとかキリンとか)の実際の輸送方法や輸送上の注意、それらをふまえてどのような個体がのぞまれるか、法規制などについてのコラムが3-5ページという形式。

さくさく読めますが、その分詳細な説明はないので、雑学の読み物です。

掲載されているのは、ほ乳類は大形の草食獣から肉食獣、海棲ほ乳類、鳥類、はてはは虫類に至るまで様々で、水族館よりも動物園で見れる動物が多いかな。

是非水族館版(海棲生物の値段)も出して欲しい。捕獲自体よりも、維持コストがすごそうだ。

価格とはまた別に入手難易度もありそうですね。

当たり前ですが価格は人気とイコールではありません。展示もコストパフォーマンスの良し悪しがあるなぁと思いました。

まぁ動物園にしろ、水族館にしろ、学術目的があるから、コストパフォーマンスとか関係ないのかもしれませんが。

人気があってショーが出来て学術目的で利用できるイルカは、ある程度財力がある(≒深いプール等必要な設備を準備できる)水族館的に優秀な生物なんでしょうか。あ、でもシャチと同じで反対勢力が激しそう。

関係ないけど、wikiイルカ類」に掲載されている「米海軍海洋哺乳類利用計画のもと、発信機を着け、訓練を受けるイルカ」の写真が超可愛かった。

今年の初めに、わずか7ヶ月でシャチがお亡くなりになった名古屋港水族館・・・、めっさお高いのね、シャチ。

価格を知ると、それだけで責任問題になっちゃいそうです。

死亡原因は分かったみたいですけど。

7月末に豊橋動物園にサメの解体を見に行く予定ですが、さてさて、サメのお値段はいかほど?

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///(以下、産経ニュースより転載)////

[シャチ飼育にゴーサイン 名古屋港水族館の調査委、管理不備は指摘]

名古屋港水族館名古屋市港区)で1月、和歌山から昨年6月に譲り受けた雌のシャチ「ナミ」が死んだ問題で、死因などの検証をしてきた調査委員会が4日記者会見し「飼育設備の改善やスタッフの教育徹底を条件に、同館で新たにシャチを飼育することを認める」との方針を示した。

 同館は鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)から雌雄を借りる契約を結んでおり、祖一誠館長は「ナミの死を反省した上で、レンタルを受けたい」と述べた。

 調査委は、ナミの死因について「大量の石を誤飲して胃潰瘍を起こし、免疫力が低下して肺炎に感染した」と発表。「海外の獣医師が健康状態を直接見ずに診断したことで一部誤った治療がされ、死を早めた」と管理体制の不備を指摘した。石は、昨年飼育されていた和歌山県太地町立くじらの博物館の入り江で飲み込んだとみられるという。