心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書014】劇画 ヒットラー

劇画ヒットラー」(水木しげる/ちくま文庫)

ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」などの妖怪もの、最近では「ゲゲゲの女房」などでもおなじみ、水木しげるさんの作品。

漫画としてはだいぶ文字数が多いのと文庫サイズで絵・文字がちいさいので、読むのが少し大変でした。

ジャンルとしては伝記物。

アドルフ・ヒトラーナチスではなくヒトラーという一青年が決起し死ぬまでを描いた作品です。

例えば、時折、ヒトラーユダヤ人に嫌悪感を示すシーンがあるものの、ユダヤ人虐殺を命ずる仮定などは描かれていません。

あくまで個人としてのヒトラーに焦点を当てている感じ。

同様に当時のドイツ国内の様子に対する記述もあまりなので、ある程度時代背景を理解して読む必要があるかもしれません。

登場人物も、ああ、これはあの人だ、とかある程度知識がないの分からなくなってしまいます。

背景やモブなども非常に書き込まれた作品で、水木さんがとても絵が上手であられることがわかります。

表紙にも見られるような、写実的な絵と、イラスト的なキャラクター絵の組み合わせが独特。

決して万人受けする作品ではないと思いますが、漫画家である水木しげるさんの腕を知るには良い作品かと思います。

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