心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書015】ぼくは勉強ができない

ぼくは勉強ができない」(山田詠美/新潮文庫)

山田詠美さん2冊目。

高校生の少年を主人公とする、青春小説。

何に価値を見いだすかは人それぞれで、母子家庭であることに対して向けられる偏見の目。

「あの子は片親だから」というのは本来なんの理由にもならないんだけど、それを理由に向けられる同情、偏見、憐憫、等々。

そに対して、主人公である秀美は同じように「いい顔でもてるやつが偉い」という偏見で返しているだけ。

そのあたりはこの前紹介した、「かもめのジョナサン」に似た、選民意識は内包している気がするけれど、なんだか子供らしくていいじゃないかと思う。

顔の造作はまぁ、生まれ持ったものだけど、顔って造作だけじゃなくて表情や女性だったら化粧も含まれるよね。

そういう意味で、「顔」が己を体現する部分ってあると思うし、「いい顔」って実際にあると思っています。

「悪意はなかった」って便利な言葉だけど。

悪意無く、他人を傷つける事が出来て、実際に傷ついている人がいて、それに対して出る言葉が「悪意はなかった」って相当厭なやつだよなぁ。

結構楽しく読めたのですが、後書きで大減点。

作者の性格の悪さみたいなのを感じてしまってげんなり。

当てこすりのようなことは、そうゆう場所で言うものじゃないよなぁと思いました。

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