心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書016】愛すべき娘たち

愛すべき娘たち 」(よしながふみ/)

最近では映画化もされた男女逆転の「大奥」やゲイの食卓漫画「きのうなに食べた?」で人気のよしながふみさんの作品。

元々BL出身の方なのですが、本作はBLではなくレディース漫画。

よしながさんの作品の傾向として全体に軽くて明るくて読みやすいんですが、基本的に短編が多くて、長めのお話をまとめるのは少し苦手なのかなーって作家さんです。

BL作家さんだけど「フラワー・オブ・ライフ」とかBLじゃないじゃないお話が面白い作家さん。

しかしそもそもがBL作家さんなので完全に女性を女性として描かれるのって珍しい。(一般向けでもどこかBL要素が入ってしまったりね。)

本屋で見かけて迷った末に購入してみたんですが、これがすごい大当たりでした。

好みはあるにしても、私としては、よしながふみ作品での最高傑作だと思う。

「親だって人間だもの。機嫌の悪い時くらいあるわよ。あんたの周囲が全て、あんたに対してフェアでいてくれると思ったら大間違いです!」

とかね。

台詞回しが芸術的。

綺麗なだけではない親子関係、夫婦関係、友人関係。

繰り返し読むたびに新しい発見と感心が得られる一冊。

よしながふみさんの特徴として、絵柄は割とあっさりなので、結構どろどろしたシーンも淡泊に読ませてくれます。

一読の価値はあります。

よしながさんの作品は、一般的にはおそらく、ドラマ化された「西洋骨董洋菓子店」や映画化された「大奥」が有名なのでしょうけど、個人的にお勧めなのは、「フラワー・オブ・ライフ」。

全4巻とほどほどの長さで、これぞ青春!て感じの学園ものです。

4巻は最終話に向かって急ぎ足になるので、いまいちなのですが、3巻までは本当にすばらしいと思う。

本作は別にホモではないので、苦手な方でも大丈夫です。