心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書018】蒲公英草子

蒲公英草紙 常野物語」(恩田陸/集英社)

岡崎図書館にて借りてきました。

借りたまま手が伸びずに積んであったのですが、返却期限が迫ってきたので。

「光の帝国」の続編、常野物語シリーズらしいのですが、本編の方を知らずに適当に借りてきました。

日清戦争後、軍国化が始まった日本の農村を舞台とし、戦後に種巡航が当時を回想した、という結びになっています。

ジャンルはファンタジーかな。

旧家のお嬢様の話し相手を務めることになった主人公、峰子。

お屋敷に出入りする人々、不思議な一族との出会いを描いた作品。

時間の流れを感じさせない穏やかな語り口の文章。

しかし、わずかなシーンに示される人の成長や変化で、いつの間にか流れている時間を感じさせてくれます。

この辺を上手いと思うか下手と思うかは好み次第かな。

難点は、結びが少し唐突。

本編を読んでいないせいかもしれませんが、時代設定がいきてない。

ファンタジー小説としては本編が未読でも十分楽しめました。