心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書031】塩の街

塩の街」(有川浩/メディアワークス)

有川浩さんのデビュー作。

設定はDODニーア。「一人のために、全てを滅ぼせ」ですね。わかります。

世界の外部からもたらされた塩の柱。人間が塩化し死に至る現象、「塩害」。

塩害が発生した後の世界で、少女と青年が塩害の大本である塩の柱をぶっ壊すまでのお話。

もっと端的には、それなりに心に傷をもつトップパイロットと素朴な美少女がいて、世界が危機に瀕して、嫌なヤツだけど優秀な協力者がいて、パイロットと美少女が恋仲になって、パイロットが美少女のために世界を救う話。

他の二作と共通するようにセカイ系

有川さんの作品の場合、世界の命運はヒロインではなくヒーローにあるので、厳密には違うんですが、僕と君と世界の危機、って意味ではやっぱりセカイ系

正しい方での塩害被害でそっちの方が日本の危機になりそう。(もちろん食料生産的な意味で。)

3作品に共通なんだけど、リアリティが無い。全ての要素が中途半端。ラノベとしてはそれなりだけど、絶賛までされる理由はわからない。

なんで自衛隊モチーフにしようと思っちゃったんだろうか。

SF書くには、理由付け、理論付けが下手なんだよなぁ。だから人物にも厚みが足らない。

着眼点や発想は面白いからもったいない。

本編後のアナザーストーリーをそこそこ楽しめたことを考えても、やっぱりSFとか書かない方がいいんじゃないかと思いました。

人から借りた本だから、返すときにちょっとした感想は言いたいけれど、何も言えることが無いよ!というちょっと困った状況。