心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書049】もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ

もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ 」(高橋 由太/宝島社文庫)

オサキツキの青年周吉。

父母を失い、生まれた村を追いだされ、山を放浪しているうちに献残屋の旦那に拾われて、献残屋で奉公している。

相棒のオサキは白狐のような見た目で、油揚げが大好物。

(このオサキの口癖が「ケケケ」の三文字なのは読んでいてだいぶくどかった。)

献残屋、古道具屋、薬種問屋に貧乏浪人。この辺は妖怪もの時代小説の定番なのかね。

似たような設定の妖怪小説を読みまくっているせいか、なんとなく、寄せ集めな印象です。

エピソードが細切れで唐突。とってつけたよう。

本作に一点特徴があるなら、主人公である周吉がオサキツキの普通の青年、ではなく、特殊能力持ち青年である点かな。

超人なのは主人公に限ったことではなく、蜘蛛ノ介は柳生流の使い手だし、名前通り静かな娘、お静がいるとなぜか物の怪が集まったりする。

先日紹介した「僕僕先生」が、癖のある設定なのに普通の人物なのに対して、本作は普通の人の設定なのに超人。

この人、特殊な設定のキャラクターしか描けないのかなぁ。

とりあえず続きがあるので読みます。評価が良い方向に変わるといいけど。