心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書054】花宵道中

花宵道中」(宮木あや子/新潮文庫)

江戸時代末期。

吉原、中見世、山田屋の遊女たちを主人公に短編形式で進む。

女による女のためのR‐18文学賞の受賞作品らしく、エロ有り。朝の電車で読み始めて少し焦ったw。

表題作でもある「花宵道中」と「薄羽蜉蝣」の二作のつながりがいいなぁ。

朝霧、その恋人東雲、朝霧の姉女郎で、東雲の実姉である霧里・・・。

それぞれが歪んだ情。偶然。

誰かだけが特別なのではなく、各人の人生に物語があり、各人の人生の主人公である一冊。

最後も、時代を変え人を替え、続いていく感じが妙なループ感を生み出していてよい。

エロ有りの部分で人には勧めにくい作品ではあるが、宮木さんの他の作品も読んでみたい。