心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書055】トルコのもう一つの顔

トルコのもう一つの顔」(小島 剛一/中公新書)

■内容(「BOOK」データベースより)

言語学者である著者はトルコ共和国を1970年に訪れて以来、その地の人々と諸言語の魅力にとりつかれ、十数年にわたり一年の半分をトルコでの野外調査に費す日日が続いた。調査中に見舞われた災難に、進んで救いの手をさしのべ、言葉や歌を教えてくれた村人たち。辺境にあって歳月を越えてひそやかに生き続ける「言葉」とその守り手への愛をこめて綴る、とかく情報不足になりがちなトルコという国での得がたい体験の記録である。

■感想

著者の実体験に基づき感じたことが描かれている部分と、歴史的な背景や文化的な背景が描かれている部分が絶妙に混ざり合って読みやすい。

前者は旅行記の様にも読める。

第一章の筆者がヒッチハイクでフランスからギリシャを通り、トルコ周遊するくだりはその傾向が顕著だ。

少数民族が多数存在する、多民族国家であるトルコ。

トルコ政府のとる、トルコ語を話すトルコ人の国、という態度。

非常に読みやすくて、興味深い一冊。

だけど、トルコに旅行に行く計画があるからって読む本ではないっていう友人の指摘はもっともだと思いましたw。