心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書080】銀の匙

銀の匙」(中勘助/岩波文庫)

 

作者の自伝的な回想記録風小説。夏目漱石大絶賛だったという一作。

 

伯母さんにひっついて引っ込み思案だった幼少期を描く前半と、感受性豊かに成長し、他者への攻撃性を内包し始める後半。

 

無理やりあけた開かない戸棚の中から出てきた銀色の匙。

前半部、伯母さんと主人公の関係は、「銀の森のパット」のパッドとジュディを思い起こさせる。

乳母役と主人公っていうのは一つのパターンである。

 

純文学にあたるのかなぁ。

個人的にはいまいち。普通に、若者が書いた小説でも自叙伝でもない、散文という印象。

そもそも夏目漱石がそれほど好きではないとかいう問題もあるかもしれない。

 

夏休み需要を見込んでか、本屋さんには各文庫「夏の100冊」的なものが平積み状態だけど、今年の「夏の100冊」は比較的読了本が多い気がします。

 

変なストラップとかプラスチックのおまけとかいらないので、紙のブックカバーで少し可愛いのとかつけてくれたらいいのに、とか思ったり。

去年のはかわいかったけどね。