心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

【読書112】鉄を生みだした帝国―ヒッタイト発掘

鉄を生みだした帝国―ヒッタイト発掘」(大村幸弘/NHKブックス 391)

 

時代は紀元前十数世紀。

アナトリア(現在のトルコ)に、鉄を独占して栄えた民族がいた。

鉄の使用を始めた最初の民族といわれ、オリエント世界に対する莫大な影響力や、古代エジプトとも国交を持っていたヒッタイト民族。

トルコに留学した筆者が、ヒッタイトの興亡のキーとなる「鉄」追い求めた探求の記録。

 

留学の記録であり、文書の記録であり、発掘の記録であり、思考の記録であり、何より研究の記録であると感じた。

仮説を立てて、実行、検証し、そしてまた仮説。

今でいうPDCAサイクルを回しながら着実に答えに近づいていく。

 

小難しい内容になりがちなテーマにもかかわらず、不快感のない文章で引き込まれる。

地名が覚えにくいけど、トルコ側は旅行で実際に見てきた遺跡も多く書かれておりすんなり読めた。

地名を覚えることさえできれば文句なしに面白い一冊なので、ぜひ一度読んでみてほしい。

 

現在、読書は古代トルコ史と古代エジプト史を並行作業。

エジプト行きたい。