心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書126】「婚礼、葬礼、その他

婚礼、葬礼、その他」(津村記久子/文春文庫)

 

表題作「婚礼、葬礼、その他」と「冷たい十字路」の二本立て。

 

「婚礼、葬礼、その他」

本文中に「葬礼>姑の体調>婚礼」と書いてあるけど、主題としては「空腹>葬礼>姑の体調>婚礼」。

 

旅行を申し込んだその夜に届いた結婚披露宴の招待状。

寝坊して慌てて駆けつけた式の後、葬式に呼び出されたヨシノ。

朝食を食べそびれ、披露宴の食事に期待してお茶菓子を我慢したのに、その披露宴の食事を食べそびれ、選択が裏目にでる1日。

亡くなったのは惜しまれてる様子もない、名前も顔も知らない故人ときた。

 

愛人、実子、孫娘。死んだ見えてくる人間模様。

急遽早退した結婚式の現場から、トラブって入る電話。

どたばた劇だけど喜劇調ではなく淡々と進む感じ。

リアリティは無いけどコメディとしてはまぁそこそこ面白い。

 

「冷たい十字路」

こちらは表題作とはガラッと変わってマルチ視点サスペンス調だけど、色々ええええって感じ。トンデモ話の一種だと思う。

視点がバラバラするせいで統一感がなく、設定も無いわーって感じだし、被害者が分かるところで終わるエンディングも正直いまいち。

 

表題作はそこそこ面白かっただけに残念である。

 

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