心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

【読書149】シルクロード鉄道見聞録 -ヴァチカンから奈良まで全踏破-

シルクロード鉄道見聞録 -ヴァチカンから奈良まで全踏破-」(芦原伸/講談社)

 

ヴァチカンから奈良まで、鉄道で辿るシルクロード60日の旅を記した手記。

本書でかかった時間は2ヶ月。トラブルがあったとしても3ヶ月あれば辿れるか…?

費用はいくらくらいかかるだろうか?連続じゃなくても、細切れだったら辿れるだろうか?

言語は何とかなるとしても、羊食を克服するところからな気がする…等々。

 

旅本を楽しく読んだ後の常としてそんなことを考え始める。

 

部屋の備え付けの洗面台で顔を洗い、食堂車にかけつけると、パンとコーヒー(ネスカフェ)がすでに用意されていた。(47ページ/ベネチアザグレブ

トルコもターキッシュコーヒーとネスカフェだったなぁと思って調べたら、中東では伝統的な製法のコーヒーに対して、ヨーロッパ由来の製法のコーヒーをネスカフェと呼称する地域も多いらしい。

なんだか、トルコ以来の謎が解けた気分。

 

東欧以来、どの国の車掌に聞いても一〇〇キロ単位でしか答えられない。よくいえばユーラシア大陸が広すぎて、数える単位は一〇〇キロということなのだろう。(196ページ/タシケント〜ジャンブール)

日本で一〇〇キロと行ったら相当な距離だけど、ユーラシア大陸かぁ…。世界地図で見比べるだけで、いや見比べなくてもわかる。スケールが違いすぎる。

距離がわかったところで何が出来るわけでもない。どうせ遅れる列車では距離から所要時間を見積もっても無意味になりそうだし。

日本人である私としてはやきもきしてしまいそうだ。

 

カミンによれば、テヘラン(イラン)をイスラム度一〇〇とすれば、カシュガルは六〇くらい。トルファンは四〇だ。東へ行けば行くほど、度数は低くなる。(242ページ/ウルムチカシュガル)

カシュガルのタクシー運転手カミンさんの言葉とのこと。

イスラム度、西側ではどんな感じになって行くのだろうか?トルコのイスラム度は低そうな気がするけど、こうやって数値化されると緩い/厳しいのイメージはしやすい。

イスラム度の高い方々が見たら怒られそうなトルコの方々も豚は食べないようだった。度数が低くなっていくにあたり、削られていくのは何から何だろうか?

 

それはそうと、「本が好き」で書評をチェックしてから、ネットで本を買うようになってから外れる確率が減ってきた気がする。良いことなんだけど、ちょっと寂しい。