心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書151】マイナス50℃の世界

マイナス50℃の世界」 (米原万里/角川ソフィア文庫)

 

「お元気ですか。こちらはもうすっかり暖かくなりました。外の気温はマイナス21度。暑いほどです」

(中略)

「東京は春だというのにまだはだ寒く、きょうの気温はプラス21度です」

北半球で最も寒い都市ヤクーツクヤクーツクのあるヤクート自治共和国(現サハ共和国)から届いた手紙とそれに対する米原さんの返答だ。

 

この書簡の時点で東京とヤクーツクの温度差は40度。

TV取材班の通訳として、米原さんが同行したヤクーツクは一か月の平均気温がマイナス40.9℃(1月)という極寒の地。マイナス40℃でも充分寒そうな数字だが、そこは平均値。実際にはマイナス70℃を記録する日もあるというから驚きだ。

しかもその街は、北極圏ではなく、人口20万人の都市と言っていい規模のサイズなのだ。

 

その町に暮らす人々の生活の話、中でもやはり食事の話が興味をそそる。

大盛りのバター、砂糖、さらにミルクという日本人からしたら超高カロリー食。

 

そういえば、暑い夏場よりも、寒い冬のほうがダイエットに適しているなんて話がある。

寒い冬には体を温めるために、夏場よりも基礎代謝に必要なカロリーが多くなるため、という理由だったと思う。

南極基地で場合も>4000Kcal/1DAYで食料を準備するというし、寒冷地で恒温性を維持をするために、本当に大量のエネルギーが必要なんだなぁ。

 

よくそんな場所に街を作ったと思うし、よくそんな環境で生きていけると思う。

人間の持つ可能性を感じる。

 

全体に藤色の写真が美しい。

そもそもが小学生新聞の記事ということで簡単な文章で書かれており、30分もあれば読めてしまう。

価値ある一冊だった。

 

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