心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書167】野良女

野良女 」(宮木あや子/光文社文庫)

 

アマゾンを見ると「アラサー女子の心の叫びが云々」と書かれているけど、違うんだ。

28歳から30歳。微妙なお年頃のアラサー女子たちの仕事模様恋模様。「等身大のアラサー女子達」が描かれているように感じた。

結果、エロという意味ではなく、女性の猥談、下ネタトーク的なネタが満ち溢れている。

 

二年間使われていない私の股間にはきっと青々とした苔が生えている。(6ページ/鑓水)

表紙からほんのスーページ目、始まりからしてこれである。

「苔が生える」までは良い。良くある表現だ。「青々とした」というセンスが宮木さん的だと思う。

 

「子供ができたら産んでくれよなって。子供の名前は太陽と書いてガイア。」(91ページ/横山)

横山の不倫彼氏(通称:プリチン)。歩絵夢と書いてポエムよりひどい。

プリチンもだけど出てくる男たちがバカすぎておかしい。

 

ただ、馬鹿な男と付き合っている彼女らも、それなり感があって面白い。

「ソレガシのナニガシが下剋上でござる!!出陣!!」って叫ぶ男とか。「帰れ!ソレントへ!」とか。

それに付き合う女、付き合えない女。

 

「ドキッ!女だらけの焼肉大会!ゲロリもあるよ」(198ページ/女子クリスマスディナーのインビテーションメールより)

そうか、ゲロリもあるのか。

って、楽しみにしていた焼肉でそんなこと言われたら士気が低下するわw

 

みんなほどほどに頭が悪くて、好き勝手やってその報いで苦しんで、でも最期は前向きに歩き出す大円満。

 

宮木あや子さんに関しては、ファンだと言っていい。

宮木作品に共感できるのは、自分が作中の彼女たちと同年代だからに他ならない。そういう意味で読むタイミングが絶妙であったのだろう。

 

宮木作品の中では「憧憬☆カトマンズ」に近い。ただ、カトマンズのが出来は上かなぁ。

姉妹作だという「婚外恋愛に似たもの」も読みたい。

 

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