心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書180】ときどき意味もなくずんずん歩く

ときどき意味もなくずんずん歩く 」(宮田珠己/幻冬舎文庫)

 

良い感じに気の抜けたゆるーい旅+趣味に関するエッセイ。

なんだかいろいろ名言(迷言?)にあふれている。

 

理由はないが、ときどき発作的にずんずん歩く。(中略)

あくまで発作だから、主に日帰りであり、帰りは電車である。

マメなんかできて、そんなつもりじゃなかったのに大迷惑であった。(10ページ)

自分で勝手に歩き始めておいて「そんなつもりじゃなかった。」、挙げ句の果てに「大迷惑」てw

理不尽な文句と意味の分からない(必要性もわからない)文句がこの作家の持ち味か?

 

一周はいい。歩く意味がある感じがするし、ゴールも明白である。(中略)一周には不思議な魅力がある。(12ページ)

「行かずに死ねるか」でも同じようなことが書いてあったなぁ。一周するというのは一部の方々を引きつけてやまない魅力があるようだ。

ちなみに私はただ戻るだけの旅が好きである。まずは一番遠くまで一気に進み、家へ戻る旅。体力のある旅の初めに目的地に到達できる。

 

「新しいことを始めるに当たって、まずはあんまり金をかけないでちょっと体験してみてから、という人があるが、そんなことでは駄目である。趣味ができないのは面白かったら腰を上げて突っ込もうと思っているからで、趣味なんか最初は面白くないに決まっており、少しずつ始めていたら面白いところまでちっとも到達しない。だからやるときは、ためらうことなくど―んと一気に駒を進めなければならない」

(32ページ)

そういう背水の陣へ自分を追い込んだわけである。

これを「せっかく買ったんだから方式」と呼び、これまでも何度も実践して家中ゴミだらけ、いや、家中趣味のアイテムが豊富である。(33ページ)

失敗してるw

しかも失敗から学んでないwww

因みに我が夫は殆ど同じタイプである。

趣味のアイテムが豊富であるが、釣りなら釣りシリーズで一応統一性があるところが筆者とは違うな、などと思ったりした。

もっとも、釣りというジャンルが絞られているだけで、バス釣りからフライフィッシング、何を釣るのかわからない仕掛け(通称「謎の大物釣りセット」)まであふれているので、本質的にはあんまり変わらないかもしれないが。

 

始めるときは、この早さが肝心である。

だらだらしていると、興味が薄れて面倒くさくなってしまう。

もともと興味があっても面倒くさいぐらいだ。(35ページ)

カヌーの次は、雪山に挑戦した。

それまで雪山登山など一生縁のない世界だと思っていたが、実際にやってみると、まったくそのとおりだということがわかった。(41ページ)

一応やってみるというこの姿勢は素晴らしいなと思う。

楽しいかどうか、はまるかどうかなんて、実際やってみるまで分からない。

 

中東へ行くことにした。

世界の平和を願うなら、中東問題は避けては通れない。

今世紀すみやかに解決すべき最重要課題のひとつと言えるだろう。

特に現在、パレスチナはかつてないほどに緊迫の度合いを増しており、私としても無視するわけにはいかないので、まずは自分の平和を願ってイスラエルを避けて通ろうと思う。(147ページ)

正w直w者wwww

 

このざっくりした感じがたまらない。好きな人は好きだろうなぁ、という作家だ。逆に何が面白いのかわからないと言われてしまうこともありそうである。

連続で読むには辛いが、節度を守って楽しみたい作家である。

 

なんとなく、旅本、バックパッカー本が続いている気がする。

夏は旅の季節なのかもしれない。

 

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