心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

【読書220】オスとメスの科学

性の世界は不思議だらけ! オスとメスの科学」(クリエイティブスイート/宝島社)

 

読み物。話半分、面白半分に読むのがいいと思う。

 

性染色体のなかには、最終的な身長に関わる遺伝子があることがわかっている。(33ページ)

身長関連遺伝子がY染色体上にあるのだとすると、男子の身長は父方遺伝か。

まぁ身長関連遺伝子の一つがY染色体上にあることがわかっている、というのが正しいんだろうけど。

 

X染色体には、風邪からエイズに至るまで、さまざまな感染症から身を守ってくれる免疫に関係する遺伝子が多く含まれている。(34ページ)

ゆえに女性のがやや長寿である、と。女性の性染色体はXXであるけど両方が働くわけではなく、一方は休眠状態にあるらしい。へーっと思った。

 

オーストラリアのタスマニア大学のエリック・ワプストラ氏らの調査団によれば、タスマニア島に棲息しているスポッティド・スキンクというトカゲは、地球温暖化によってメスが増えているという。このトカゲも海ガメと同様、気温が高くなるとメスが産まれる確率が高まるのだろう。

この調査結果でおもしろいのは、メスが増えることで全体の個数も増加している可能性があると報告されている点。(98ページ)

純粋にメスの方が寿命が長いから増えているのか、それとも、気温が高いとメスの方が生存率が上がるのだろうか?

 

繁殖目的以外でセックスをするのは、発達した脳をもつほ乳類に多い。たとえばイルカやクジラなどがそうだ。これらの生きものは、子孫をつくることができないオス同士でセックスをすることがある。(100ページ)

セックスの定義はなんだろうか。生殖行為であるならば、それはセックスではなくスキンシップ、コミュニケーションなのでは?と思ったり。

 

20世紀半ば、文化人類学者のジョージ・マードックは世界中の849の民族社会を調査したところ、16%が一夫一妻で、一夫多妻は83%だつたという。そんなに多いのかと驚きを隠しきれない数字だが、実際に一夫多妻を実行している男性は、調査結果のなかの3分の1程度らしい。(104ページ)

案外多いと見るか少ないとみるか…。

多妻を娶った方々の平均的な妻の数とか知りたい。

2人というのは割と少ないんじゃないかと予想している。

 

1973年に発表された「トリヴアース=ウィラードの仮説」というのがある。行動生態学者のトリヴアースとウイラードが考えた説で、要約すると「繁殖をめぐるオス間の競争で死闘がくり広げられるならば、体が大きいほうが有利となる」「栄養状態がよければ大きい子供を産むことができ、その子供は大きく育つ」「繁殖にオスの体が大きいほうが有利なら、順位の高い母親は息子を多く産むべきで、条件の悪い母親は娘を産むべき」といつもの。(中略)

そこでケンブリツジ大学の調査チームがメスの出産を調べたところ、順位の高いメスほど息子を多く産み、順位の低いメスほど娘を多く産んでいることがわかつたのだ。(114ページ)

これ詳しく知りたい。

順位によって産み分けができるのだろうか?栄養状態によって生まれる性別が違う?

結果に間違いがないとしても、原因は別にありそうな感じがする。

 

じつはイチジクは、性欲と生産のシンボル。(125ページ)

知らなかった。

ドライイチジクが大好物な私は枯れているのか、サカっているのか?

 

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