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【読書254】日本の恐竜図鑑:じつは恐竜王国日本列島

日本の恐竜図鑑:じつは恐竜王国日本列島」(宇都宮聡・川崎悟司//ひたちなか市立図書館書蔵)

 

日本国内で発掘された化石から、太古の日本に生息していたであろう恐竜をまとめた図鑑。

福島県で発見されたフタバスズキリュウ福井県の勝山竜ことフクイサウルス。正式に種が判明しているのは一部であるが、本書を読むと、日本国内でも案外多数の化石が出土しているのがわかるだろう。

 

著者はサラリーマンながら化石ハンター、恐竜ハンターとして数々の実績を残した方のようだ。

そんな方の書く図鑑だけあって、やはり見所は発掘秘話。

この他、日本列島の成り立ちやKT境界線など興味深いコラムが多数収録されている。

 

近年では鳥類は恐竜から進化したというのが通説となっているが、それと同時に言われるのは「カメやワニはヘビやトカゲよりも鳥に近い」ということだ。

本書にも簡単な系統図が記載されているが、こうやって実際に図で見ると、カメやワニを鳥類とするか、鳥を爬虫類とするか、分類学はターニングポイントに立っているのがわかる。

 

そういえば、ワニの肉の味は鶏肉の味に似ている、という話がある。

ここは一歩先に進んで、味覚による分類、なんていかがだろうか?

 

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