心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書259】コウノドリ(1)

コウノドリ(1)」(鈴ノ木ユウ/モーニングKC)

 

謎のジャズピアニスト、ベイビー。彼のライブでは2時間を超える演奏がなされることもあれば、わずか10分、激しく演じられることもある。

果たしてその正体は、施設育ちの産婦人科医、鴻鳥サクラ。

 

本作は産婦人科を舞台に各話読み切り形式で繰り広げられる医療ドラマである。

本書第一巻にはそれぞれ、野良妊婦、切迫早産、淋病、帝王切開がテーマの四話が収録されている。

 

産婦人科という環境で生じる医療上の問題、制度上の問題、心理上の問題、様々がよくかけているなぁと思う。

もちろん産婦人科医ではない、医師ですらない自分にはこの作品のリアリティは分からない。

分からないなりに聞きかじった知識で読んだのだけど、なんか、純粋に面白いなーと思った。

 

「上から目線」なのではなく、主人公である医師の目線。

患者の立場から見たら上から目線にうつるかもしれないけれど、医師が患者目線ではやっぱり困る。

人命、母体と胎児が最優先。その前提で、母親に医師として決断を促す描写はあっても、母親の決断を責める描写はないから、良い。

生む方はもちろんだけど、生まれてくるほうも大博打だ。

妊娠出産なんて、まだまだ先、と思っているような若い世代にこそ読んで欲しいけれど、妊娠出産を経験した後でないと興味がわかないかもしれない。

この辺の教育って受けた記憶がないのだけど、最近はどうなのだろうか。性教育とあわせて、必要な分野な気がする。

 

最期に本文より印象的だった台詞を。

 

出産は病気ではない

だから患者もその家族も安全だと思い込んでいる毎年この産院で行われる約二千件の出産で

およそ300件の出産は命の危険と隣り合わせだ

 

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