心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書262】 すばらしき特殊特許の世界

すばらしき特殊特許の世界」(稲森謙太郎/太田出版/ひたちなか市立図書館所蔵)

 

越後製菓VSサトウ食品の切り餅特許戦争。最近ではアップルVSサムソンの特許戦争。

特許ネタがニュースを賑わせるようになってきた。

 

出願者や出願内容がちょっと「特殊」な特許を集めて、特許というシステムをわかりやすく解説している。

特許というのは、法律の話と技術の話とが絡み合うややこしい分野であるが、具体的な技術の部分は読み飛ばしても割と楽しく読めるのでは無いか思う。

 

ダウンタウン松本人志さん考案の目覚まし時計に秋元康さん考案の恋愛ゲームと、実にワイドショー的な話題(でも中身はちゃんと特許のお話)から始まり、人間をタイプわけすることで相性ばっちりな相手をマッチングするお見合いシステム、地震予知装置、動く遺影まで。そんなものが特許なの?と首を傾げたくなる発明の数々。

 

ニッスイ冷凍枝豆特許の話がとても興味深かった。

文章の書き方が非常に大切な分野だというのが分かる。権利を主張できるものなので、出願者はできるだけ広く取れるように書きたい。しかし範囲を広くしすぎると特許としては通らない。

【請求項1】豆の薄皮に塩味が感じられ、かつ、豆の中心まで薄塩味が浸透している緑色の維持されたソフト感のある塩味茹枝豆の冷凍品

一度はこの「豆の中心まで塩味」という点で特許として認められるという判断がでているのだ。

一方でイオングループなどからは特許権を主張するならニッスイ製品の取り扱いをやめる、と言われて使用料請求を諦めるなど、権利があっても圧倒的なバイヤーパワーに屈しなければならない場合もあるようだ。

 

東野圭吾さんがデンソーの生技さんだったとは知らなかった。この方の本はまだ未読なんだけど、ちょっと読んで見たくなった。

 

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