心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

【読書279】マンモスを科学する

マンモスを科学する」(鈴木直樹/角川学芸出版/ひたちなか市立図書館書蔵)

 

いまからもう10年近く前、2005年3月から愛知県で開催された万国博覧会、「愛・地球博」の最大の呼び物の一つ「冷凍マンモス」の展示。

その冷凍マンモスを万博で展示するに至る経緯や苦労を語った、科学読み物である。

 

マンモスの名前は「ユカギルマンモス」。

愛・地球博に行くことはなかったものの、大人気パビリオンの一つであったため、テレビで何度も取り上げられていたことを記憶している。

 

その陣頭指揮をとった筆者は、マンモスを専門とする古生物学者かと思いきや、専門は医学の画像解析であるらしい。

医学分野で開発された手法を用いて、永久凍土に眠るマンモスを探し出し、CTスキャンを駆使してマンモスの3Dモデルを作り上げる。

 

全て化石と呼ばれるため、冷凍マンモスも化石である。

しかし化石とはいえ相手は巨大な生物、しかも冷凍状態のいわば生の状態にある。

輸送の際には、破損のリスクはもちろんであるが、図らずも病原菌をまき散らしバイオテロとなってしまう懸念や、強奪に遭うリスクなど、普通では考えられないリスクを背負っていたようだ。

 

当時も、見てみたいなぁと思っていた。

本書を読んで、やっぱり見にいけばよかったかなぁ、とちょっと後悔がわき上がってきてしまった。