心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書284】ゴーストハント1 旧校舎怪談

ゴーストハント1 旧校舎怪談」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵)

 

今はもう使われていない「旧校舎」。

その舞台だけで、なにか怖い話が眠っている気がする。

 

幽霊の正体を科学的に分析する。

しかし、科学的分析では謎として残る場合には、そこに「幽霊」は存在する。

事故の相次ぐ旧校舎の除霊を依頼された渋谷サイキックリサーチ。

不慮の事故から高価な機器を壊し助手のリンにけがをさせてしまった女子高生麻衣は、その穴埋めに旧校舎の調査を手伝うはめになる。

 

学校とは不思議な場所である。

通っているうちは生活の一部、それこそ自宅と変わらないくらいの日常なのに、卒業したとたん、公共の場所になる。

人気のない使われていない校舎というのも同じなのだろう。

昨日までは普通に使っていたのに、昼間は普通に使っているのに、誰もいなくなったとたんになんだか薄ら寒い、全く知らない場所、恐怖感を呼び起こす空間になってしまう。

そこに怪談が生まれる。学校の怪談の舞台が夜なのにはそういった心理も影響していそうな気がする。

 

ゴーストハントシリーズの第一作目である本作の結末は、どんでん返しといえる。

ゴーストをハントしていない一冊ではあるのだが、この一巻を念頭に二巻目に進むと、一巻目の存在が、恐怖をあおる説得力になる。

 

実は、このシリーズを文庫版で読んだときは、対象年齢の低さが辛くて早々に挫折してしまったのだが、このヴァージョンならば無事に読み切れそうである。

 

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