心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(映画記録)「サウンド・オブ・ミュージック」

「サウンド・オブ・ミュージック」 映画2本目。往年の名作、世界名作劇場の「トラップ一家物語」ですよ。 母が好きだったので実家にビデオあったよ。劇団四季のミュージカルも見に行った記憶があるよ。 お転婆修道女のマリアが、トラップ家に家庭教師として…

【読書083】歪笑小説

「歪笑小説」(東野圭吾/集英社文庫) 小説業界の裏側を描いた連作集。短編で12話。 メインとなるのは二人の若手作家。片や新進気鋭の職業作家、片や自称ハードボイルド作家。 作家と編集者、豪腕編集長と売れない作家。売れてないのに引退会見をしたがる作家…

【読書082】魚神

「魚神」(千早茜/集英社文庫) 本土から隔離された島。イメージ的には明治とかその辺の時代の変革期の頃。 かつては一大遊郭が立ち並ぶ島で、遊女になるべく育てられた白亜と弟のスケキヨ。 隔離された空間に育まれた独自の文化。子供時代から大人になるまで…

【読書081】宵山万華鏡

「宵山万華鏡」(森見登美彦/集英社文庫) 京都の宵山祭りを舞台に、ある話の脇役が次の話の主人公になり、つながっていく連作中篇集。 正直、一話目の「宵山姉妹」を読んだとき、失敗したかなと思った。 実は、森見さんの作品では、以前、「夜は短し歩けよ乙…

【読書080】銀の匙

「銀の匙」(中勘助/岩波文庫) 作者の自伝的な回想記録風小説。夏目漱石大絶賛だったという一作。 伯母さんにひっついて引っ込み思案だった幼少期を描く前半と、感受性豊かに成長し、他者への攻撃性を内包し始める後半。 無理やりあけた開かない戸棚の中から…

【読書079】魔神航路

「魔神航路」(仁木英之/PHP文芸文庫) 「僕僕先生」シリーズ以来、注目している仁木さんの作品。 系統的には僕僕先生よりも、「千里伝」のほうが近い。 夏休み、主人公の信之は、故郷の海辺の町に戻ってくる。故郷の町をでて半年。旧友たちとの再会と、海遊び…

【読書078】水木しげるの雨月物語

「水木しげるの雨月物語」(水木しげる/河出文庫) 雨月物語(上田秋成)より「吉備津の釜」「夢応の鯉魚」「蛇性の婬」の三篇が、水木しげるの挿絵付きでまとめた一冊。挿絵が多く、構造としては絵本に近い。 雨月物語自体は、江戸時代の読み本で怪異小説9篇か…

【読書077】【読書078】Another(上)(下)

Another (上) Another (角川文庫) 作者:綾辻 行人 発売日: 2012/09/01 メディア: Kindle版 Another (下) Another (角川文庫) 作者:綾辻 行人 発売日: 2012/09/01 メディア: Kindle版 サスペンスホラー。間違ってもミステリではない。 主人…