心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書173】タンパク質の一生: 生命活動の舞台裏

「タンパク質の一生―生命活動の舞台裏」(永田 和宏/岩波新書) タイトル通り、タンパク質の製造から成熟、輸送、品質管理から分解までを一通りの流れで解説する一冊。 生化学の知識、最低でも有機化学の知識がないと理解するのは難しいのではないかと思う。 …

【読書172】丕緒の鳥

「丕緒の鳥 十二国記」(新潮文庫/小野不由美) テーマは国の荒廃と民の足掻き、とでも言おうか。 「王が居れば国は安定する。」 これが絶対の天の理である十二国記の世界で、王が倒れる間際、あるいは空位の時代にあって、荒廃していく国土や歪みと戦う、民草…

【読書171】0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ

「0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ 」(正高信男/中公新書) タイトル通り、生まれた子供が言語を獲得していく過程について、心身の両面からまとめられている。 月齢の異なる幼児の比較、月齢の同じくらいの幼児の比較に始まり、ヒト以外…

【読書170】死ねばいいのに

「文庫版 死ねばいいのに」(京極夏彦/講談社文庫/同僚より借受) 死んでしまった女アサミの事を、関係者に尋ね歩く無礼な若者ケンヤ。 ケンヤと関係者との対話形式で話が進む。 ジャンルとしてはサスペンスなのかなぁ。 「オレ、バカなんでほんとわかんないん…

【読書169】リスボン 坂と花の路地を抜けて

「リスボン 坂と花の路地を抜けて」(青目海/KanKanTrip) ※「本が好き!」様より献本いただきました。 ポルトガルの小さな古都リスボン。ヨーロッパ最後の田舎と呼ばれ、花咲き誇る町。 上品な文章で、穏やかな語り口。リスボンへ行ってみたくなるというより…

【読書168】NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 2013年 07月号

「NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 2013年 07月号」 「デニソワ人 -知られざる祖先の物語-」 我々現生人類とも、現生人類と一時は同時に存在し、交雑しながらも滅びたクロマニョン人。そのどちらとも異なる第三の人類の化石が発見された。 彼らの名はデニソワ人…

【読書167】野良女

「野良女 」(宮木あや子/光文社文庫) アマゾンを見ると「アラサー女子の心の叫びが云々」と書かれているけど、違うんだ。 28歳から30歳。微妙なお年頃のアラサー女子たちの仕事模様恋模様。「等身大のアラサー女子達」が描かれているように感じた。 結果、エ…

【読書166】高速エンジェルエンジンBGH

「高速エンジェルエンジンBGH」(本仁戻/ポーバックス Be comics) 「高速エンジェルエンジン」(エンエン)シリーズ12年分ぶりの新刊。 この世界には天使と悪魔と人間がいて、天使は少ないけど、悪魔はもっと少ない。天使に狩られちゃうから。 デカビタを愛する…

【読書165】江戸の躾と子育て

「江戸の躾と子育て 」(中江克己/祥伝社新書) 江戸時代の子育てに関わる慣習やしきたり、子供の風俗について述べた一冊。 「躾と子育て」というよりは「教育と遊び」と言ったほうがしっくりくるかも。 江戸時代、すでに「子育ては胎教からはじまる」と説いた…

【読書164】今日のごちそう

「今日のごちそう」(橋本紡/講談社/岡崎市立図書館所蔵) 豪華な晩餐、普通の食事、作り置きカレーのアレンジ。食を舞台に繰り広げられる日常のショートショート集。 AMAZONの商品説明には「誰にでもある、ごくふつうの日の料理の風景を繊細に丁寧に切り取っ…

【読書163】大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌

「大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌」(辨野義己/幻冬舎新書) 世界各国6千人分の大便を収集し、観察・分析してきた大便の研究者による大便本。 すっごく端的には、「肉食を控えて、食物繊維と乳酸菌を接種せよ」ということが語られている一…

【読書161】たのしく学べる乳幼児の心理」

「たのしく学べる乳幼児の心理」(櫻井茂男、岩立京子/福村出版/岡崎市立図書館所蔵) 各章ごとのテーマに沿って乳児から幼児の発達に関する内容が延べられ、参考となる文献や研究が紹介されている。 細切れのため読みやすいが、意識して読まないと記憶に残り…