心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書182】100年前の写真で見る 世界の民族衣装

「100年前の写真で見る 世界の民族衣装」 カメラを睨みつけるようなアーモンドアイが印象的な表紙の本書。 ナショジオの所蔵する約百年前、1900年代から1930年代初頭の写真を集めた民族衣装にまつわる写真集である。 経年で褪色が見られる粒子の粗い写真が絵…

【読書181】インパラの朝

「インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日」(集英社/中村安希) 先日紹介した「食べる。」中村安希さんの第一作目。 26歳女性のアジアからアフリカ、ヨーロッパへ至る47カ国、2年の旅。 予算は180万円。ヒッチハイク、安宿エトセトラ。いわゆるバックパ…

【読書180】ときどき意味もなくずんずん歩く

「ときどき意味もなくずんずん歩く 」(宮田珠己/幻冬舎文庫) 良い感じに気の抜けたゆるーい旅+趣味に関するエッセイ。 なんだかいろいろ名言(迷言?)にあふれている。 理由はないが、ときどき発作的にずんずん歩く。(中略) あくまで発作だから、主に日帰りで…

【読書179】行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅

「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」(石田ゆうすけ/実業之日本社) 「せっかくだから世界一のものを見つけてやろう」 何が世界一かは、もちろん、ぼくが決めるのである。 ぼくが見て、世界一だと思ったら、それが世界一だ。(4ページ) 1995年7…

【読書178】食べる。

「食べる。」(中村安希/集英社/岡崎市立図書館所蔵) 旅人の間でその料理は'ゲロ雑巾'と呼ばれていたと言って、彼女は笑った。(10ページ) エチオピアのインジェラという国民食の事らしい。 イネ科の穀物テフの粉で作ったクレープ状の食品で、酸味と灰色の見た…

【読書177】ヒトはなぜ難産なのか―お産からみる人類進化

「ヒトはなぜ難産なのか―お産からみる人類進化」(奈良貴史/岩波科学ライブラリー) ヒトは難産である。数多の野生動物と比較して難産なのはもちろん、霊長類、類人猿と比較しても、非常に難産であるらしい。それはなぜなのか? 現在の難産の原因を、お産は本…

【読書176】冤罪 ある日、私は犯人にされた

「冤罪 ある日、私は犯人にされた」(朝日新聞出版/菅家利和/岡崎市立図書館所蔵) なんともコメントに困る本だなぁ、というのが率直な感想である。 正直に思ったことを書いてしまうと不謹慎だと叩かれそうであるし、かといって、そこに触れずに書いても核心に…

【読書175】赤ちゃんは世界をどう見ているのか

「赤ちゃんは世界をどう見ているのか」(山口真美/平凡社新書) 眼があれば見えるのか?(12ページ) 第一章をひらき、一番最初の副題になっているこの疑問を解決すべく書かれた一冊。 生まれ落ちたばかりの赤子の視力は弱い。 乳幼児の視覚、またその獲得をテー…

【読書174】さがしもの

「さがしもの」(角田光代/新潮文庫) 旅には本がつきものである。 意気揚々と一冊選び手提げ鞄に詰め込んだものの、1、2ページ読んだだけで、帰りはスーツケースの奥で折れ曲がろうとも、旅には本がつきものなのだ。 本書のテーマは旅の中の本。 そう思うのは…