心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書190】日本の10大新宗教

「日本の10大新宗教」(島田裕巳/幻冬舎新書) 天理教、大本、立正佼成会に創価学会。 いわゆる新宗教(新興宗教)の成り立ちや信者獲得の歴史、衰退を客観的に記した良書。 200ページ強で10の宗教について書かれており、全体にあっさりした感じを受けるが、総論…

【読書189】てるてるあした

「てるてるあした」(加納朋子/幻冬舎文庫) 中高生向け現代ファンタジー。 高校受験が終わり、中学校を卒業して高校入学間際の春休み。 両親の夜逃げにより、高校へは進学できなくなり、遠い親戚だという「鈴木さん」を頼って、佐々良にやってきた照代。 居候…

【読書188】こちらあみ子

「こちらあみ子」(今村夏子/筑摩書房) 果たしてどう読むのが正解なんだろうか。 本書には表題作の「こちらあみ子」と「ピクニック」の二作が収録されている。 主人公あみ子が初恋ののり君に殴られて、歯を失うまでが、彼女の視点で書かれている。 発達障害、…

【読書187】旅いろいろ地球人

「旅 いろいろ地球人」(国立歴史民俗博物館) 国立歴史民俗博物館、通称「みんぱく」の研究者の方々によるコラム集。 「異文化を学ぶ」と題して毎日新聞に連載された150回分の原稿が、加筆修正されたうえでまとめられている。 凧とクモの糸を使った、変わった…

【読書186】幻色江戸ごよみ

「幻色江戸ごよみ」(宮部みゆき/新潮文庫) 江戸の町を舞台にちょっと不思議な、いわゆる怪異をまとめた短編集で12編が収録されている。 印象に残ったのは、「紅の玉」、「神無月」、「紙吹雪」あたりだろうか。 「紅の玉」 奢侈禁止令下の病妻を抱える飾り職…

【読書185】面白南極料理人

「面白南極料理人」(西村淳/新潮文庫) ある意味、究極の旅本であり食事本。 日本の南極観測基地中でも標高3810mに位置する、ドームふじ。 有名な昭和基地からは1000㎞離れており、南極で最も低温な領域のひとつ。 本書はそんなドームふじ第38次越冬隊(1996-1…

【読書184】ロシアは今日も荒れ模様

「ロシアは今日も荒れ模様」(米原万里/講談社文庫) ロシア語同時通訳者だった米原万里さんによるロシアと酒と政治家と、といった感じのエッセイだ。 本書で主に描かれているのはエツィン、ゴルバチョフの時代、1980年代後半から1990年代だろうか。 ペレスト…

【読書183】本当は怖い動物の子育て

「本当は怖い動物の子育て」(竹内久美子/新潮新書) 野生動物にみる育児放棄、子殺し、兄弟殺しから、人間社会、パラグアイの先住民にはじまり、現代社会での虐待の原因までを動物行動学的見地から解説している一冊。 動物をメインで扱った前半と、人間社会に…