心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

【読書285】ゴーストハント2 人形の檻

「ゴーストハント2 人形の檻」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 心霊現象に関する調査を行う、渋谷サイキックリサーチ。 その事務所に一件の依頼が舞い込んだ。 曰く「古い一軒家に引っ越してから、何となくおかしい。物が消え…

【読書284】ゴーストハント1 旧校舎怪談

「ゴーストハント1 旧校舎怪談」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 今はもう使われていない「旧校舎」。 その舞台だけで、なにか怖い話が眠っている気がする。 幽霊の正体を科学的に分析する。 しかし、科学的分析では謎として残…

【読書283】きちんと!伝わる! 文章の書き方 身につく便利帖

「きちんと!伝わる! 文章の書き方 身につく便利帖」(澤野弘/学研パブリッシング/ひたちなか市立図書館書蔵) ごくごく基本的な文章の書き方の本。 文語体と口語体、「てにをは」の使い方、就職後を使うことのポイントなど、どちらかというと「もう知っている…

【読書282】集めてみました 開運 世界のお守り

「集めてみました 開運 世界のお守り」(世界のお守り研究会/ひたちなか市立図書館書蔵) 一言にお守りと言っても、伝統的なもの、最近のブームに乗ってでてきたもの、入手しやすいもの、人の形に動物の形、幾何学模様、宗教的なものに呪術的なもの、さらには…

【読書281】世界の民族衣装

「世界の衣装」(アフロ、芳賀ライブラリー/パイインターナショナル/ひたちなか市立図書館書蔵) 小型本ながら、世界の民族衣装の写真がフルカラーで掲載された写真集である。 コメントはなく純粋に写真のみというのは逆に珍しいのではないだろうか。 ビーズ、…

【読書280】五龍世界(WOOLONG WORLD)―霧廟に臥す龍

「五龍世界(WOOLONG WORLD)―霧廟に臥す龍」(壁井ユカコ/ポプラ社/ひたちなか市立図書館書蔵) 幼い頃、口減らしのために導師の元に捨てられた主人公ユギ。 彼女にとって、彼女を引き取ってくれた導師は恩師であり保護者であり気になる相手でもある。 酒に溺れ…

【読書279】マンモスを科学する

「マンモスを科学する」(鈴木直樹/角川学芸出版/ひたちなか市立図書館書蔵) いまからもう10年近く前、2005年3月から愛知県で開催された万国博覧会、「愛・地球博」の最大の呼び物の一つ「冷凍マンモス」の展示。 その冷凍マンモスを万博で展示するに至る経緯…

【読書278】気候が文明を変える

「気候が文明を変える」(安田喜憲/岩波書店/ひたちなか市立図書館書蔵) 環境考古学的見地から、文明の繁栄と衰退を論じた一冊。 古い本ながら、現在の流行りである複雑系としての文明論に通じるエッセンスがたくさん含まれている。 花粉分析は古典的手法なが…

【読書277】0~5歳児の発達と保育と環境がわかる本

「0~5歳児の発達と保育と環境がわかる本」(大竹節子/ひかりのくに) いかにして遊び、いかにして過ごすか。家庭内で保育することと、保育園での保育。対集団である保育園と対個人である家庭で、もちろん違いは大きいだろうが、保育園での過ごし方を家庭での保…

【読書276】京都怪談 おじゃみ

「京都怪談 おじゃみ」(神狛しず/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 表紙とタイトルから何故か妖怪物だと思い込んで借りてきたのだが、タイトルにもある通り、怪談物である。 舞台は京都、言葉も京都弁で語られるぞくりとする短編集である。 …

【読書275】まかせとけ(はたらくくるま)

「まかせとけ (はたらくくるま)」() (三浦太郎/偕成社) 子どもの柔らかい頭は、妙なものを覚えることに発揮されたりする。 わたしは字が読めなくてもお気に入りの本を一字一句暗唱する子どもだったらしいし、列車の名前や虫の名前、変わったところでは洗剤の…

【読書274】漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」

「漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」」(小島剛一/旅行人/水戸市立見和図書館所蔵) 「トルコのもう一つの顔」が旅行記、フィールドワークの記録としての側面を持っていたのに対して、随分と政治色の濃い一冊であった。トルコに事実上存在していなが…

【読書273】海の翼

「海の翼」(秋月達郎/新人物往来社/守谷中央図書館所蔵) 「いいでしょう」 ビルセルは、即座に快諾した。 「至急、日本人を救うための航空機を派遣してもらえるよう、本国に電報を打ちます」(109ページ) たったこれだけのセリフに、思わず涙がこぼれそうにな…

【読書272】文明は農業で動く

「文明は農業で動く」(吉田太郎/築地書館/茨城県立図書館所蔵) 近代農業は石油で動く工業だ(2ページ) 化学肥料と農薬、販売種子に依存し、多量の水を消費する現代農業への批判とともに、「持続可能な農業」が叫ばれて久しい。その言葉自体、手垢にまみれた感…

【読書271】乾物と保存食材事典

「乾物と保存食材事典」(星名桂治/誠文堂新光社/ひたちなか市立図書館書蔵) 電子版でも図書館でもなく、紙の本を買って、手元に置いておきたい本である。とても面白い本だから、と言うわけではない。 タイトルからも明確であるが、本書は日本国内のものを中…

【読書270】おとぎ話の生物学

「おとぎ話の生物学―森のキノコはなぜ水玉模様なのか?」(蓮実香佑/PHP研究所/ひたちなか市立図書館書蔵) かちかち山や桃太郎、白雪姫…。おとぎ話の世界には、現代の常識でははてなマークが浮かんでしまうような設定があふれている。寿命を閉じ込めた玉手箱に…

【読書269】福袋

「福袋」(角田光代/河出書房新社/ひたちなか市立図書館所蔵) 開けてみるまで、中に入っているのが福なのか鬱なのかわからない。人は福袋のようなものを持って生まれてくるのかもしれない。本書は8編の短編集である。 預けられた箱、家の前に放置された紙袋、…

【読書268】自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

「自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝」(/紀伊國屋書店/ひたちなか市立図書館所蔵) 使命感、知的好奇心、自分への挑戦…などなど。動機は様々なれど、なにかに突き動かされて己の身体で実験し始める人々がいる。 患者の血液を接種して死に至った医師、…

【読書267】トルコの幸せな食卓

「トルコの幸せな食卓」(洋泉社/ひたちなか市立図書館所蔵) オリーブ、チーズ、ヨーグルト、ラク、羊に鳥。メロンにイチジク。豊富な生鮮食品に、豊富な家庭料理、屋台料理の数々。 「私が支配者だったらこの土地が欲しい!」 それが私がトルコを旅行した際…

【読書266】空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

「空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」(角幡唯介/集英社/ひたちなか市立図書館所蔵) プロローグを読み終えた時、なんだかドキドキした。 極上の冒険小説の、あるいは、歴史上の大冒険家の手記の、序章読み終えた気分、とでも言おうか…

【読書265】H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ

H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ (幻冬舎文庫)作者:岡田 晴恵発売日: 2009/07/01メディア: 文庫 鳥インフルエンザH5N1型。主に呼吸器系に疾患をもたらす弱毒性のインフルエンザとは異なり、H5型のインフルエンザウィルスは強毒性を…

【読書264】泥ぞつもりて

「泥(こひ)ぞつもりて」(宮木あや子/文藝春秋/ひたちなか市立図書館所蔵) 清和、陽成、そして宇多…。平安時代前期、三人の天子の影にあった後宮の女たち。 そこに藤原家の思惑も絡み合って、濃密な時の流れる愛憎劇である。 短編形式でまとめられているが、…

【読書263】群青

「群青」(宮木あや子/小学館/ひたちなか市立図書館所蔵) ピアニストの由起子は病気療養のために訪れた島で漁師の龍二と出会い恋に落ちる…。 やがて女の子を身ごもり、だが、病のために父子を遺して帰らぬ人となった。 龍二と涼子、二人の親子をベースに、島…

【読書262】 すばらしき特殊特許の世界

「すばらしき特殊特許の世界」(稲森謙太郎/太田出版/ひたちなか市立図書館所蔵) 越後製菓VSサトウ食品の切り餅特許戦争。最近ではアップルVSサムソンの特許戦争。 特許ネタがニュースを賑わせるようになってきた。 出願者や出願内容がちょっと「特殊」な特許…

【読書261】コウノドリ(2)

「コウノドリ(2) 」(鈴ノ木ユウ/モーニングKC) 一巻が良かったので既刊を一気買いしてしまった。2巻目は人工妊娠中絶をテーマにした「未成年妊娠」、先天性異常である「無脳症」、陣痛室外での出産である「被膜児」、そして「喫煙妊婦(前編)」の四話が収録さ…

【読書260】 そして、奇跡は起こった! シャクルトン隊、全員生還

そして、奇跡は起こった!―シャクルトン隊、全員生還作者:ジェニファー アームストロング発売日: 2000/09/01メディア: 単行本 求む男子。至難の旅。 僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証無し。 成功の暁には名誉と賞賛を得る。アーネ…

【読書259】コウノドリ(1)

「コウノドリ(1)」(鈴ノ木ユウ/モーニングKC) 謎のジャズピアニスト、ベイビー。彼のライブでは2時間を超える演奏がなされることもあれば、わずか10分、激しく演じられることもある。 果たしてその正体は、施設育ちの産婦人科医、鴻鳥サクラ。 本作は産婦人…

【読書258】 山賊ダイアリー5(特装版)

「山賊ダイアリー(5)特装版」(岡本健太郎/講談社) 通常版が欲しかったのだけど、通常版が売り切れていたため特装版を購入。本編の他におまけがついていました。 さて、「休猟期から今年の猟期開始」の5巻は山菜からはじまった。 つくしにタンポポ、タラの芽…

【読書257】Google Earthでみる地球の歴史

「Google Earthでみる地球の歴史」(後藤和久/岩波科学ライブラリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 「GoogleEarth」、それはGoogle社が提供している無料の地球儀ソフトウェアである。 世界中の衛生写真を地図上に貼り合わせて、あたかも地球儀であるかのように、…

【読書256】ガラシャ

「ガラシャ」(宮木あや子/新潮社/ひたちなか市立図書館書蔵) 細川ガラシャ。戦国時代から安土桃山時代にかけてのキリシタンとして著名な人物であるが、本書は細川ガラシャ、というよりは、明智玉子の物語である。キリスト教徒であった彼女、ではなく、彼女の…