「第七官界彷徨
」(尾崎翠/河出文庫)


研修で東京に行った時に購入。丸善丸の内本店の松丸本舗で「松岡正剛の千夜千冊」として特集されていた一冊。
長野まゆみさん的かなぁと最初思ったけれど、少し違う。
詩人を夢見る少女が、上京し、兄二人と従兄弟と生活する話。
少女小説かな。
唯一、蘚(こけ)の恋愛の下りはおもしろいけど、子供が科学者を夢想して書いている感じでファンタジー過ぎる。
全体にキャラクターがわかりにくい。起承転結もオチも曖昧。
短い小説なんだけど、途中から読むのが苦痛でした。
もっと短編だったらまた違った評価になるのかもしれない。