【読書336】世界の露店
露店、屋台…店舗を持たない営業系統。
露店は人々の暮らしそのものであると思う。
そんな世界の…、というにはいささか掲載国が偏っているように見えるが、各地の露店写真が200ページにわたりフルカラーで掲載されているのが本写真集である。
写真の他には国名と何を売っているのか、青果や服などが記載されているだけで、具体的な品目も、価格も無ければ余計なコメントもない。地域別や品目別に整理されているわけでもないので、資料というよりは眺めて楽しむ本といえよう。
衝撃的だった写真ベスト3を発表したい。
1.ジャマイカの民芸品店(111ページ)
木にたっぷりと吊るされるお面。明るい中で見ても怖い。夜に行き会ったら完全に会談の一種である。
2.アルバニアの青果店(42ページ)
えんじ色のセダンのトランク及び後部座席から溢れるオレンジ。
なんだか笑いがこみあげてくる衝撃的光景。
売り子のおじさんがはにかむように笑っているけど、そういう問題ではない。
3. ギリシャの青果店(13ページ)
いちごデカっ!超デカっ!!
友人に言わせるとタイのいちごもかなり大きいとか…。
いちごがあんなに小粒なのはひょっとして日本だけなんだろうか。
露店は関係ないけれど、精肉店と、精肉店で買ったと思われる肉を無造作かつノー梱包でチャリカゴに入れているおっちゃんの写真は衝撃的だった。所変われば常識も変わるとはいえ…、食べるのが怖い。