心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

[多読]Heart of Samurai

多読42冊目。久々に(私としては)長め。長期連休は普段読みにくい長めのものを読む。7月の4連休から始めたので一ヶ月半くらい読み続けて、ようやく読了。 prime readingなので無料。Amazonはすごい。

Heart of a Samurai (English Edition)

Heart of a Samurai (English Edition)

海を渡った日本人、ジョン万次郎。 海難からの難破、無人島への漂着、そしてアメリカの捕鯨船に助けられて、 海難ものが好きなので日本語でこの手のものをだいぶ読んでいるからか、和訳として想像しやすい。 イメージとしては三浦綾子の「海嶺 全3冊合本版 (角川文庫)」が近いかな。 insolble.hatenablog.jp

None of them noticed that dark clouds had swallowed the sky.

誰も気づかないまま、立ち込めた暗雲。急転する天候。例年とは違う黒潮に乗り流されるままの船。 読み手としてはわくわくしてしまう。

There was sky, plenty of sky, all the sky you could want.

漂流から島についた1ページ目。 希望よりも絶望感を感じる一節。 おそらく、日本語で読むとそうは感じないのではないかと思う。

steaming rice

米を炊くのは蒸すなの?weblioの例文でsteamするのは赤飯なので蒸すという調理法に使われてるようだけど…。 シーン(外国船に救助された主人公たちが船内で出された食事)的にsteamだったのだろうか? なんとなく困惑。

“The chart is like … invitation,”

初めて世界地図をみて、日本のあまりの小ささに拒絶反応をしめす仲間たち。 対して、招かれている、と思う万次郎。

“Shake him! Shake him like a apple tree!”

緊迫した場面なのに、「りんごの木みたいに振れ!」ってどんな脅し文句??と思ってクスッとしてしまった。

冒険に溢れる捕鯨船の生活から一転、アメリカに渡った万次郎は好奇の目や差別にさらされ、学校でいじめにあったり好きな子ができたり。

Manjiro thought a moment and then wrote that she was as beautiful as a right whale. (中略)“A stormy sea is a beautiful sight.”(中略)“She has the nicest smell in all the world. She smells as good as rice cooking.”

確かにお米が炊けるのはいい香りだけども!鯨も素敵だけども!www 好きな女の子を例えるには不適切ってお話。時代が違っても場所が違っても、定番の一幕。

そんなことばかり言っていたら、お友達には

I don’t think you’re in love with this girl. I think you’re in love with ships and whales and the sea.

そう言われちゃうよね。

“Japanese?” Itch asked.

船から陸地を見つけた時の呼びかけの言葉なんだけど、「Japan?」ではなく「Japanese?」なのなんで?

読むにはまだレベルが足らなかったようでかなり辞書を引きながら読んだにもかかわらず、意味の取れないところがかなりあった。途中からは諦めながら読んだ。ニュアンス?なにそれおいしいの? 章やシーンによって読みやすさが全然違ったんだよなぁ。海の男たちの会話が増えてくるとかなり読めない。

読むという観点では語彙力も文法も必要だと再確認。 TOEICに飽きたので多読に戻ってるんだけど、TOEICの語彙では不足感がすごい。 TOEICとはまた違う言葉なのもあるけど…、捕鯨船という設定もあって結構独特の単語が多かったからかなぁ。 「ambergris(竜涎香)」とか、日本語でも知らない人多くない?

こちらも気になる。