心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

【読書391】EQトレーニング

ビジネス書が続く。たまにしか読まないけど、読み始めると関連書籍が気になって続いたりする。

社内研修でEQテストを受けたので、もう少し深く知ろうと購入。

EQトレーニング (日本経済新聞出版)

EQトレーニング (日本経済新聞出版)

序盤から第2章までは歴史的なことや研究者とのつながり、またEQを鍛えることがいかに有効かに紙面が割かれている。

第3章の感情に関する項目からが興味深い。 基本的には感情のコントロール、アンガーマネジメントと似たような発想だが、ネガティブな感情をどう扱うかがEQのキーポイントだろう。

EQの能力は高めることができる

これが前提にあるためか、企業研修などでもよく行われている。 トレーニング可能というのは、一見万人に可能性があるように見えるが、実はそうでもないと思う。 筋トレも筋肉がつきやすい人、そうでもない人、つきやすい場所など個人差がある。

人間関係がうまくいかないと、多くの人がその原因として「性格」という言葉を使います。 (中略) もう性格で悩むのはやめましょう。なぜなら性格は自分そのものだからです。その自分を否定したりせず、そんな自分を思いっきりかわいがってください。自分をかわいがってあげられるのは自分だけなのですから。 「変えろ」、「変われ」といわれたら、変えやすい感情を変えてみませんか。

この発想は大事かな、と思った。 感情のコントロールや応対を変えることで、関係性を改善するというのは、他の手法でも基本だ。 とはいえ、その必要性を感じてこなかったり、トレーニングしてこなかった結果が今なので、研修や本で少し触れたからと言って、すぐに変われるものでもない。本人が必要性を感じていないのに、積極的に取り入れるとも考えにくい。

なお、我が社の教育担当者は「EQやってみてよく分かったけど、やっぱIQあってこそだわ。」などととんでもない暴言を吐いており。 我が社の社員は我が社の社員で、全員が目標欄に例を丸写しというIQもEQも低い暴挙にでており。 どっちもないよりは、どっちかでもあった方がいいよねー。