【読書402】妖怪 いじわるひょうしき
- 作者:土屋 富士夫(作/絵)
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: 単行本
Amazon kids+より。読書苦手目な小学一年生でも自分で読めそうな感じ。車とか好きな子に読み聞かせるならもっと幼くてもいいかも。
ただいま、この近道では じょうしきが つうよういたしません。
今夜のごはんはカレーライス!おなかをすかせたヒデくんが急いでうちへ帰ろうとすると、いつもは行き止まりのはずの道が、まっすぐ先まで伸びていて、その先にはうちの屋根。 ひょっこり顔を出した標識に誘われて、近道に踏み出したその先には…?
私、これ好き。 すごく淡々としているんだよね。 人間味ある標識妖怪たちが、悪意というよりもっと薄い、軽いいたずら心で、誘導したり大事なことを言い忘れたりして、結果道にどんどん迷っていく。 迷っているヒデくんが全く怖がってないし、最後は自分で引き返していつもの道に戻るのもいい。 夕暮れに近道をしようとして道に迷うって教育(しつけ)的なテーマだと思うし、怖くなりがちじゃない? 最後も大人や現実の世界の何かが助けてくれるパターンが多いと思うんだけど、ちゃんと標識世界のアレが助けてくれるのもよかった。
子供たちって、こういう小さな冒険をよくしているんだろうな、って思う。
あんまり長くないし、子供に読み聞かせてみたけど…、反応はイマイチ。 そもそも最近あんまり読み聞かせを要求しないからなぁ。 最後にカレーを食べないのがマイナスポイントらしいです。
他の作品も読んでみたくて検索したら「てじな」の人かー。
- 作者:土屋 富士夫
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: ハードカバー
- 作者:土屋 富士夫
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: 単行本