【読書407】イスラム飲酒紀行
Kindleセールにかかっていたので買ってしまった。つもりだったけど、たぶん図書館で一度借りて読んでいるので再読。 高野さんの本は時々Kindleセールにかかってくれるので、見かけると買っている。
豚と並ぶイスラム教の食のタブー、酒。 宗教に疎おい人でも知っているのでないだろうか。
私は酒飲みである。休肝日はまだない。
どこかのインタビューだかで、アヘン中毒から抜け出そうとしてアル中になってしまった、と語っているのを目にしたから、イスラム世界でアルコールを探し回る姿がネタには思えない。
イスラム世界では本来禁忌とされるアルコールを探し求める珍道中。
結論から言うと、あの手この手を使えば基本的には飲めるらしい。
一般にパキスタンでは飲酒は禁じられているが、闇で売っているところもあるし、許可証を得れば合法的に飲めるという。 「医者の診断書があれば飲めるんだ。『この病気の治療にはアルコールが必要だ』ってね。
コーヒーや茶以前のヨーロッパ世界では、衛生上の理由もあり常飲物といえば葡萄酒で、みんなほろ酔い(または泥酔)で日常生活を送っていた、と何かで読んだ記憶があるんだけど、イスラム世界はどうだったんだう?
「私たちの宗教では酒を厳しく禁じている。なのに、どうして私たちは酒を造って飲んでいるのだろう?」
仏教上のアルコール禁止は、イスラム教のそれより重い。 にも関わらず、実運用上は仏教徒だからアルコール飲まないという人はほとんどいない。
仏教も色々あるからとは思うけど…、歴史的や解釈的な何かがあるんだろう。気になる。
高野さんの本は結構読んでいる。 アヘン王国やムベンベあたりがおすすめなんだけど、全然ここには紹介していなかった。
紹介したものも置いておく。 insolble.hatenablog.jp
減った未読本がまた増えてきた。 120冊代をキープできればいいかな、という気持ちになってきている。