【読書419】ストーリー・ガール

- 作者:モンゴメリ
- 発売日: 2010/01/22
- メディア: 文庫
長かった。12月の半ばから年末にかけてずっと読んでいた感がある。
父の仕事の都合から、プリンス・エドワード島で暮らすことになったベバリーを語り手に、ベバリーの弟フェリックス、受け入れ先のキング家の3人の兄妹、同じく家の都合でキング家に預けられたセーラ・スタンリー、雇われ小僧のピーターに友人のセーラ・レイの繰り広げる、賑やかな日常物語。
穏やかに流れる時の中で、徐々に子供達が成長していくように感じるんだけど、実際はほんの数ヶ月を描いているにすぎない。 時代は違えど、ティーンエイジャーの過敏さ、思春期の友人関係のゆらぎみたいなのを感じて、甘酸っぱい気持ちになった。
いいことなんかないわ。苦行の美点は、自分を苦しめるところにあるのよ。役に立とうが立つまいが、いやな事でさえあれば、何だってかまわないの。
自罰もここまで開き直ってしまえば美徳だろうか。
「これじゃあ全員がいがみあうことになるわ。そしたら何人かは、明日も一日中不機嫌顔をひきずるわよ。一日を台無しにするなんて、悲しいじゃない。さあ、静かにして。次の言葉をしゃべるまで、百数えてみましょう」
そうだよね。 不機嫌を引きずったら、一日が台無しだよねー。
ちょっとストレスフルで沈んでいる心には、痛いお言葉であった😂
時々読みたくなるモンゴメリ。
銀の森のパットとか、青い城とかの方が面白かったかな。 insolble.hatenablog.jp
赤毛のアンは未履修。
赤毛のアンを読むには、今更感があるというか、歳を取りすぎた気がする。