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【読書451】タネはどうなる?!: 種子法廃止と種苗法適用で

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元農水大臣の立場から、種子法の廃止と育苗法の成立、その裏側にある外圧、懸念される影響を実際の法文を交えつつ解説する。 大前提としてTTPや種子法廃止に反対の立場で書かれている。

前談として日本における種子生産の現場のレポが記載されている。 かつての勤め先が原原種を生産する場所だったのだが、手作業も多く大変な作業であった。 そこから原種を生産する種子場の方の話を聞いたこともあり、苦労が偲ばれる。

一方で、もう少し効率的なやり方があるのではないか?と疑問を感じたこともまた事実である。

種子生産を民間に委託したものの、種子の出来が悪くなり、結果として公に戻した例が紹介されているが、民間だから悪い、公営だから良いというのではなくもう少し踏み込んだ分析が欲しかった。

種子の値段にも触れられているが、ではなぜそんなに安価に種子が供給できたのか。公的機関で生産するということは、税金が投入されているということでもある。 種子の値段は、たしかに今より上がるかもしれない。結果として農産物の価格も上がるのだろう。だが、それが資本主義経済の中で本来の適切な価格なのではないだろうか。

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また、Amazonの書評にも書かれているが、発癌性がA、B、Cで書かれるなど、ロジックの部分には疑問点も残る。 肝心の懸念している理由に?がついてしまう。

法律というのはこうやって読み解いていくのだな、という意味で勉強になった。