心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書212】世界奇食大全

世界奇食大全」 (杉岡幸徳/文春新書)

 

名前の通り、世界の日本の奇食を集めた一冊。食本としては食事・料理よりだろうか。

 

実食の感想が掲載されているのが特徴だが、私自身、実食したことのあるもの、知識として知っているものがわりと多く、タイトル負けという印象である。

 

例えばフグの卵巣の糠漬け。石川の名産であり好物の一つである。

鮒鮨パイはインパクトが昔より減ったらしい(残念ながら私は味が大人しくなった方しか知らない)。

マウンテンの甘口イチゴスパは会社の方々と登頂してきたし、饅頭天ぷらは実家で普通に出てた。

もちろんサルミアッキ、カレーラムネも経験済みである。

数えて見たら掲載されている約50品のうち3割は実食済み。これは制覇を目指して行くべきか。

そんな感じなので本書はさしずめオーソドックスな奇食の書、奇食入門書といったところか。

 

とはいっても歴史的背景や薀蓄が盛り込まれているのは楽しい。

 

つまり、日本人の多くが日常的に食べたのは、食糧難に喘いでいた敗戦後から、商業捕鯨を中止した一九八七年まで、わずか四十年に過ぎないといっていいだろう。(95ページ)

言われてみれば本当にその通りなのだが完全にこの視点は失念していた。

ムキになって食べなくてもいいじゃないか、クジラ。そん気持ちになる。

 

なお、本書によると世界的に奇食の多い国は中国フランス。日本国内では愛知と長野とある。

愛知に住んで早3年。愛知県民の味覚は独特だなぁと思ってきた自分の感想が間違っていなかった気がして不思議な感じである。

 

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