心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書195】おろしや国酔夢譚

「おろしや国酔夢譚」(井上靖/文春文庫) 天明2年(西暦1782年)、江戸を目指して伊勢を出向した、船「神昌丸」は台風に遭遇し、大黒屋光太夫をはじめ17名の船員たち。 漂流中に1人、漂着した厳しい寒さのアムチトカ島での7人をはじめ、櫛の歯が抜けていくよう…

【読書194】朽ちていった命―被曝治療83日間の記録

「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」(NHK「東海村臨界事故」取材班/新潮文庫) 「おれはモルモットじゃない」(79ページ) 言葉を発した本人の気持ち、聞いた医療従事者たちの気持ちは、いかほどであったろうか。 ほとんど、知見もない中であの手この手を…

【読書193】ゼロからトースターを作ってみた

「ゼロからトースターを作ってみた」(トーマス・トウェイツ/飛鳥新社) 山を越え、谷を越え、遭難しそうになりながらも材料を集め、電子レンジを壊し。 トースターを作ろうと思い立った主人公が実際にトースターを形にするまでのエッセイ。 ともかく、プラス…

【読書192】たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い

ヤマケイ文庫 たった一人の生還 「たか号」漂流二十七日間の闘い 作者:佐野 三治 発売日: 2013/12/20 メディア: 文庫 1991年12月。国際ヨットレースに出場すべく出船し、転覆した「たか号」。 命からがら、ライフラフトに乗り込んだ彼らに残された食糧は、ビ…

【読書191】ペンギンの憂鬱

「ペンギンの憂鬱」(アンドレイ・クルコフ/新潮クレスト・ブックス) ウクライナの首都キエフ。 ガールフレンドに出て行かれた売れない小説家のヴィクトルは、潰れかけた動物園から皇帝ペンギンを貰い受ける。 新聞社の編集長に依頼されたのは、得た仕事は死…