心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2011-01-01から1年間の記事一覧

【読書035】死者のための音楽

「死者のための音楽」(山白朝子/MF文庫ダ・ヴィンチ) タイトルと球体人形を思わせる表紙絵に惹かれて購入。 表題作の「死者のための音楽」を含む七編が収録された短編集。 怪談というには怖くないので奇譚かな。幽玄な感じを目指したイメージ。 全体的に非常…

【読書034】南欧怪談三題

「南欧怪談三題」 (ジュゼッペ・トマージ・ディ ランペドゥーザ他/岡崎市図書館蔵書) 「鮫女(セイレン)」(ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーザ)「亡霊のお彌撒」(アナトール・フランス)「ヰギエの女神(ヴェヌス)」(プロスペル・メリメ)のの三編を収…

【読書033】虐殺器官

「虐殺器官」(伊藤 計劃/ハヤカワ文庫JA) 9・11、アメリカ同時多発テロ事件以降の世界を描いた近未来SF。 徹底的な管理体制によりテロを一掃した先進諸国に対して後進諸国では内戦、大規模虐殺が急増していた。 一見平和への道を歩んでいた国が、指導者が、…

【読書032】陽だまりの彼女

「陽だまりの彼女」(越谷オサム/新潮文庫) んー。ジャンルは恋愛小説かな。 ストーリーもオチもオーソドックスな感じ。 端的には、中学時代の同級生の彼女(訳あり)と大人になって再開して、甘々に恋愛して結婚するお話。 小中学生向けと考えれば、まぁまぁか…

【読書031】塩の街

「塩の街」(有川浩/メディアワークス) 有川浩さんのデビュー作。 設定はDODニーア。「一人のために、全てを滅ぼせ」ですね。わかります。 世界の外部からもたらされた塩の柱。人間が塩化し死に至る現象、「塩害」。 塩害が発生した後の世界で、少女と青年が…

【読書030】空の中

「空の中」(有川浩/メディアワークス) 有川さん二作目。航空自衛隊モチーフ。 原因不明の航空事故を解明として、未知と遭遇。交流。戦争、そして集結。みたいな感じ。 「海の底」同様、いくつかの視点が交差しながら物語が進んで、最後少し交わる。 とりあえ…

【読書029】海の底

「海の底」(有川浩/メディアワークス) 今をときめく作家、有川浩さんの作品。別名「ザリガニの海」。 有川作品では陸海空軍三部作が一番面白いというコメントとともに借りたので読んでみた。 未確認生物が襲来し、襲ってくる前半はパニック映画的。 この前も…

【読書028】おきなわの怪談

首里城に沖縄書籍コーナーがあって、二冊購入したうちの一冊。旅行中の夜、ホテルって案外暇なので。 「おきなわの怪談」。 Amazon上では表紙が掲載されてるんだけど、なぜかサムネイルは表示されないという。 一つだけご紹介。 十五夜の由来について書かれ…

【読書027】三陸海岸大津波

「三陸海岸大津波」(吉村昭/文春文庫) 3月11日の東日本大震災以降、同作者の「関東大震災」(吉村昭/文春文庫)と並んで、本屋で平積みされるようになった文庫。 ずっと気になってはいたのですが、ブームが落ち着いたらブックオフに大量に流れるかなーと思って…

【読書026】第七官界彷徨

「第七官界彷徨」(尾崎翠/河出文庫) 研修で東京に行った時に購入。丸善丸の内本店の松丸本舗で「松岡正剛の千夜千冊」として特集されていた一冊。 長野まゆみさん的かなぁと最初思ったけれど、少し違う。 詩人を夢見る少女が、上京し、兄二人と従兄弟と生活…

【読書025】イルカ―生態、六感、人との関わり

「イルカ―生態、六感、人との関わり」(村山司/中公新書)(岡崎中央図書館所蔵) タイトルの通り、イルカについての新書。 イルカとクジラの違いから始まって、イルカに対する日本欧州の文化的背景、イルカの生態について広く浅くかかれている本。 入門書として…

【読書024】恐竜の世界へ-ここまでわかった!恐竜研究の最前線-

「恐竜の世界へ-ここまでわかった!恐竜研究の最前線-」(ペンブックス13/Pen BOOKS) 昨日に引き続き恐竜本。完全に脳内恐竜ブーム。 明日からは文明破滅系の本を読む予定なので、そしたら、古代文明ブームが来ると思う。 昨日紹介した本よりも絵が多くて読み…

【読書023】恐竜はなぜ鳥に進化したのか

「恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた」() 恐竜がどのような生物であったのかについての考察が読みたくて借りてきた一冊。 どちらかというと古代~の生物の進化について述べられた一冊でした。 内容はちょっと難しい。眠くなる。読む…

【読書_番外】

「1001 Natural Wonders You Must See Before You Die」 日本語版は「1001 世界の絶景」 某バラエティー番組で取り上げられて日本語版は絶賛プレミア価格中&英語版の方がずっと安かったので英語版を購入。基本眺めて楽しむだけだしね。 かく言う私も、某バ…

【読書022】凍りのくじら

「凍りのくじら」(辻村深月/講談社文庫) ジャンルはんー、なんだろう。ミステリではないなぁ。 辻村さんの作品は「ぼくのメジャースプーン」のみ既読。 正直、個人的には「ぼくのメジャースプーン」はいまいちだったんですけど、人気がある作家さんのような…

【読書021】犬神家の一族

犬神家の一族 横溝正史自選集 作者:横溝正史 発売日: 2016/01/15 メディア: Kindle版 横溝正史さんの自選集より「犬神家の一族」。 Amazon検索してみたらさすが、文庫~DVD、ゲームまで、多数ヒットして自分の読んだ版を見つけるのが大変でした。(参考:Amazo…

【読書_番外】沖縄諸々

9月末に沖縄旅行に行く予定なので、借りたり買ったりでいろいろ読んでいます。 「まっぷる沖縄'11」(マップルマガジン) 基本の基。るるぶと迷ってまっぷるにしました。 宿泊予定のホテルの一つと全体地図が掲載されてます。 広告が多いなぁという印象。ホテ…

【読書020】羆嵐

「羆嵐」(吉村昭/新潮文庫)(参考:wiki「三毛別羆事件」) 本作のモチーフは、「三毛別羆事件」と呼ばれる国内では最も大きな獣害事件。 1915年、大正時代に北海道の三毛別で起きた、ヒグマによる開拓民の殺傷事件です。 最近TVで取り上げられたみたいですね…

【読書019】雪の花

「雪の花」(吉村昭/新潮文庫) 江戸時代末期、不治の病かつ人類の驚異であった天然痘に対抗すべく、種痘を広めようとした町医者の話。 ジャンルは歴史小説になるのかな。 本屋に平積みにされてコーナーが作られていたので薄めの一冊を購入してみました。 主人…

【読書018】蒲公英草子

「蒲公英草紙 常野物語」(恩田陸/集英社) 岡崎図書館にて借りてきました。 借りたまま手が伸びずに積んであったのですが、返却期限が迫ってきたので。 「光の帝国」の続編、常野物語シリーズらしいのですが、本編の方を知らずに適当に借りてきました。 日清…

【読書017】仏果を得ず

「仏果を得ず 」(三浦しをん/双葉文庫) 仕事でもある芸術と恋愛と人間関係と。 「時に思い悩みながらも、夢に邁進する主人公」が描かれている点から、ジャンルは青春小説だと思う。 舞台設定が文楽(人形浄瑠璃)、しかも義太夫(歌い手)というマイナーなところ…

【読書016】愛すべき娘たち

「愛すべき娘たち 」(よしながふみ/) 最近では映画化もされた男女逆転の「大奥」やゲイの食卓漫画「きのうなに食べた?」で人気のよしながふみさんの作品。 元々BL出身の方なのですが、本作はBLではなくレディース漫画。 よしながさんの作品の傾向として全体…

【読書015】ぼくは勉強ができない

「ぼくは勉強ができない」(山田詠美/新潮文庫) 山田詠美さん2冊目。 高校生の少年を主人公とする、青春小説。 何に価値を見いだすかは人それぞれで、母子家庭であることに対して向けられる偏見の目。 「あの子は片親だから」というのは本来なんの理由にもな…

【読書014】劇画 ヒットラー

「劇画ヒットラー」(水木しげる/ちくま文庫) 「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」などの妖怪もの、最近では「ゲゲゲの女房」などでもおなじみ、水木しげるさんの作品。 漫画としてはだいぶ文字数が多いのと文庫サイズで絵・文字がちいさいので、読むのが少し…

【読書013】蝶花嬉遊図

「蝶花嬉遊図」(田辺聖子/講談社文庫) 恋愛物語。 不倫もので年上の男に囲われてる愛人の話。 妻子を持つ50歳実業家の男レオと脚本家で33才のモリ。 嗜好や感性が同じ、愛する彼がいれば他は何も要らない。 2人で楽しくすごす時間の、他のすべては邪魔なだけ…

【読書012】人のセックスを笑うな

「人のセックスを笑うな」(山ナオコーラ/河出文庫)(参考:wiki「人のセックスを笑うな」) 第41回文藝賞の受賞作。 ジャンルは恋愛小説。学生と講師の不倫劇。 感想を隠す時はマイナス評価です。 年の差、少年と女性の恋愛あるいは不倫って言う意味では一緒…

【読書_番外】CREA (クレア) 2011年 09月号 [雑誌]

先日帰省する途中、「CREA(クレア)」という雑誌で、「大人のための読書入門」という特集が組まれているのが目に付いたので買ってみました。 「CREA (クレア) 2011年 09月号 [雑誌]」(文藝春秋) 東京に着いた朝に本誌を買って少し読み、昼間に喫茶店で何冊か…

7月の戦績

メモメモ。今月の戦績いろいろ。 ●読書 下半期目標は70冊、50pt。月平均10冊、週2冊強なので少しきつめ。ちなみに小説は新規1pt再読0.5pt、漫画は新規0.25pt再読0pt、趣味の実用書はノーカウント。 (新規) 5冊(5pt) 「かもめのジョナサン」 「改訂版少年アリ…

STC Associate

先日合格した「STC Associate」の認定証が届きました。 カワサキグリーンっぽいプラのカードに合格者の氏名とナンバーが印字されています。 「STC Associate」で検索して訪問いただく方がいらっしゃるようなので、解説を記載しようと書いた本文が先程、投稿…

【読書011】動物の値段

動物の値段 (角川文庫) 作者:白輪 剛史 発売日: 2015/03/19 メディア: Kindle版 現役の動物商による、動物の値段(≒日本における購入価格)についてのノンフィクション。 私は、動物園、水族館が大好きなので、心密かに気になっていたんです、動物の値段。 ア…