心ゆくまで崖っぷちで読む本

読む読む書く書く、時々考える(旧insolble)

【読書256】ガラシャ

ガラシャ」(宮木あや子/新潮社/ひたちなか市立図書館書蔵)

 

細川ガラシャ。戦国時代から安土桃山時代にかけてのキリシタンとして著名な人物であるが、本書は細川ガラシャ、というよりは、明智玉子の物語である。キリスト教徒であった彼女、ではなく、彼女の生きた過程にキリスト教があった、そんな感想をもった。

 

恥ずかしい話だが、細川ガラシャ明智光秀の娘であることを本書を読むまで知らなかった。

15歳の頃、父の主君である織田信長の勧めもあって細川家に嫁いだものの、本能寺の変を経て、逆臣の娘となり、味土野に幽閉される。

激動の時代にあっても、主人を殺すことは大逆であった。

大逆をなした父、明智光秀の死後も、玉子は逆臣の娘として幽閉される。幽閉が解かれ大阪に戻ったもの、夫は側室をかまえ玉子に冷たくあたるようになる。キリスト教徒であった侍女の糸や高山右近の影響もあって、玉子は異教の神であったキリストに傾倒していく。

 

神仏に祈る時も、キリスト教に傾倒していく時も、スピリチュアルやオカルトにはまっていく時も、背景には現在での苦難がある。それは今も昔も変わらないのかもしれない。

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村