心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書261】コウノドリ(2)

コウノドリ(2) 」(鈴ノ木ユウ/モーニングKC)

 

一巻が良かったので既刊を一気買いしてしまった。2巻目は人工妊娠中絶をテーマにした「未成年妊娠」、先天性異常である「無脳症」、陣痛室外での出産である「被膜児」、そして「喫煙妊婦(前編)」の四話が収録されている。

 

人工中絶の直後の話に無脳症による死産の話がくるなど、なんとも言えぬ構成であった。

母子の優先度によって、医師は時に中絶を勧める。「無脳症」で描かれた川村夫妻の胎児がそうである。医師である以上、彼らは助かり得ない生命ではなく、助かる生命を助けることを最優先とする。

 

一方で「未成年妊娠」では、望まぬ妊娠をした高校生の少女が出産、中絶の選択を迫られる。

中絶を行いたい産科医などいないんです

 

一巻の「受け入れ拒否」において、乳児院に送られた赤子、「未成年妊娠」では望まぬ妊娠による胎児、かと思えば、先天性異常で母体を保護するために、中絶を余儀無くされる生命がある。

「不条理」という言葉を、これほどまでに噛み締めさせられることは、滅多にはないのではないだろうか。

 

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