心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書277】0~5歳児の発達と保育と環境がわかる本

0~5歳児の発達と保育と環境がわかる本」(大竹節子/ひかりのくに)

 

いかにして遊び、いかにして過ごすか。家庭内で保育することと、保育園での保育。対集団である保育園と対個人である家庭で、もちろん違いは大きいだろうが、保育園での過ごし方を家庭での保育に取り入れてみたいと思い、購入した本が本書である。

保育園に通う年齢の子供たちの発達のステージ、興味の傾向をふまえ、保育における注意点やポイントがまとめられている。

 

子どもが、一個の主体として大事にされ、愛おしい存在として認められ、その命を守られ、情緒の安定を図りながら、『現在を最もよく生きる』ことは、保育の土台を成し、子どもの心と体を育てることに直結します。(『保育所保育指針解説書』第3章保育の内容より) (6ページ)

保育の指針として前文に記載されていた一文であるが、目指すべきとことは、家庭保育と全く変わらないことに、驚きを感じた。

 

本書では、月齢の低いうちはむしろ、家庭を意識し、マンツーマンを心がけることが推奨されている。

内容も、拍子抜けしてしまうくらい、家庭保育で奨励されることとほぼ同じである。様々な環境を整え、愛着の形成、信頼関係の構築を促進する。

 

しかし、育児書よりもずっと分かりやすかった。

生理的な発達の段階があり行動があり、そして遊びや生活がある。そんな風に筋道が通った説明がされているからかもしれない。「できるようになること」と「では、どうする」を一緒に示してくれるので、イメージがつきやすい。

 

実は、今回、親に向けて書かれた本ではなく、保育士にむけて書かれた本を読んでようと思ったのは、核家族第一子という条件での家庭保育の是非について頭を悩ませていたからだ。育児支援や一時保育を利用する中で、端的に言ってしまうと、母子マンツーマンの保育には限界があるのではないか、と感じた。

保護者たる親側の事情はまぁあるのだが、それよりも、子を得られる刺激が少ない環境においてしまっているのではないか、そんな不安である。

不安感を払拭するには、現在時点では充分な買い物であった。