心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書292】ゴーストハント3 乙女ノ祈リ

ゴーストハント3 乙女ノ祈リ」(小野不由美/ひたちなか市立図書館書蔵)

私立湯浅高校という女子校から依頼が舞い込んだ。曰く狐狗狸さんによる狐憑きに美術準備室の幽霊、部室のポルターガイスト現象と学校で怪異が連続しているという。

実際に調査に向かって判明したのは、実に多数の怪奇現象だった。

 

怪異を調べるうちに、ナルらは怪異がいくつかに分類できることに気付く。

幽霊に起因する怪奇現象、幽霊のいない怪奇現象、有象無象の気のせい事例に、超能力少女・・・。

要因が増えれば増えるほど原因は見えにくくなるが、分類し整理し、時系列順に並べることで、意外な真実が見えてくる。

 

本巻のナルはなんだか急に可愛らしい。

依頼者側であった一巻の頃に比べて、麻衣が大人っぽく、難しい言葉で話しているように感じる。

そのせいで女子高生的な若々しいノリの麻衣との間にやや違和感を感じる人もいるかもしれない。

 

人物像の変化やメインの二人の変化はなんだかちょっと唐突な感じがするものの、中盤はホラーとしてきっちり怖く、謎解き解決へと至る過程はすっきり感がある。

 

わかりやすく怪しい人間が犯人ではあるのだけど、一番のゴーストは犯人のメンタルだ。