心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

【読書225】海外で働こう 世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン

「海外で働こう 世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン」(西澤亮一/幻冬舎) 海外進出を果たした企業の代表者25人へのインタビュー記事から成り立っている。 同年代の方も多く、若手社長とかそういう方が出てくる年齢になったのだなぁとしみじみ思う。 高学…

【読書224】八日目の蝉

「八日目の蝉」(角田光代/中公文庫) 「自分の愚かな振る舞いを深く後悔するとともに、四年間、子育てという喜びを味わわせてもらったことを、秋山さんに感謝したい気持ちです」(346ページ) 不倫の末に堕胎、子供を産めなくなった女、希和子。 希和子の不倫…

【読書223】FLOWER

2007年、国立科学博物館の特別展「 花 FLOWER~太古の花から青いバラまで~」のパンフレットだが、花の構造から花卉栽培の歴史、品種改良の現在まで幅広くまとめられている。 展示自体は植物分類学の祖であるリンネ生誕300年を記念して行われたもの。 当時の…

【読書222】少女ポリアンナ

「新訳 少女ポリアンナ」(エレナ・ポーター/角川文庫) 「嬢さんは何でも苦労なしに嬉しくなれるみたいよね」 ナンシーは一言い返しながらも、何もない屋根裏の小部屋を見た時の、ポリアンナの勇敢な態度を思い出し、胸が詰まりそうだった。 ポリアンナは低…

【読書221】夫婦で行くイスラムの国々

「夫婦で行くイスラムの国々」(清水義範/集英社文庫) インド旅行をきっかけに、イスラム各国をツアーでまわった旅行記。 各国を回っているがやはり個人的にトルコネタが好き。 あまり知らないところで、実は歴史性が面白い、というところはないだろうか。(…

【読書220】オスとメスの科学

「性の世界は不思議だらけ! オスとメスの科学」(クリエイティブスイート/宝島社) 読み物。話半分、面白半分に読むのがいいと思う。 性染色体のなかには、最終的な身長に関わる遺伝子があることがわかっている。(33ページ) 身長関連遺伝子がY染色体上にある…

【読書219】薬は体に何をするか

「薬は体に何をするか」(矢沢サイエンスオフィス) タイトルの通り、いくつかの病気とその治療薬、対処薬の作用機作について記されている。 2006年発行で日進月歩な医学の分野ではすでにやや古めになってしまうのかもしれないが、雑学としては十分であろう…

【読書218】イスタンブールを愛した人々―エピソードで綴る激動のトルコ

「イスタンブールを愛した人々―エピソードで綴る激動のトルコ」 (松谷浩尚/中公新書) イスタンブールに暮らした外国人の活動、関係から、当時のトルコの外交、内政状況に触れられた一冊で非常に勉強になった。 ◾︎ナイチンゲール ナイチンゲールがウスキュダ…

【読書217】乙嫁語り(6)

「乙嫁語り(6) 」(森薫/ビームコミックス) この巻の乙嫁は少しきな臭い話。 以前アミルを連れ戻しにきたアミルの兄アゼル。 有力者に嫁いでいた娘が死んだことで、有力者との姻戚関係を失ったアミルの実家ハルガルにおける状況は、冬を目前に逼迫していた。 …

【読書216】そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち

「そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち」(熊田忠雄/) 公的使節団として、芸術への夢を胸に、一攫千金を夢見て、あるいは今の貧困から抜け出すために。 交通網が発展した現代でも遠い数々の異国。敷居の高い海外生活。 様々な事情を抱えて海を越え、…

【読書215】オーパ!

「オーパ! 」(開高健/集英社文庫) opa! 何事であれ、ブラジルでは驚いたり感嘆したりするとき、「オーパ!」という。 凶悪なピラーニャ、黄金色のドラド、巨大なピラルクーに、アマゾンの屑、謎の魚カンジェロ。 ルアーにスプーンにはてはトローリングまであ…

【読書214】子供の「脳」は肌にある

「子供の「脳」は肌にある」 (山口創/光文社新書) このように考えてくると、「体」を豊かに育むことによつて、結果として豊かでしなやかな「心」が育つ。 そしてしなやかな感性をもつた「心」から、「頭」が発達するという順番になるだろう。(中略)本書では…

【読書213】ヤノマミ

「ヤノマミ」(国分拓/日本放送出版協会/岡崎市立図書館所蔵) 独特の言語、独特の文化を守りながらブラジルのアマゾンに暮らすヤノマミ族。 本書は合計で実に150日間という長期取材中にあったジャーナリストの手記であると同時に、原生異文化に放り込まれた現…

【読書347】NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 2014年 01月号

「NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 2014年 01月号」 「白人文化の産物で私たちに必要なのは、ゴム草履と懐中電灯、それに眼鏡くらいだ」と、村長は楽しげに言った。(55ページ) 47ページに黒縁眼鏡を身につけた村長のバストアップ写真が掲載されている。 眼鏡それ…

【読書212】世界奇食大全

「世界奇食大全」 (杉岡幸徳/文春新書) 名前の通り、世界の日本の奇食を集めた一冊。食本としては食事・料理よりだろうか。 実食の感想が掲載されているのが特徴だが、私自身、実食したことのあるもの、知識として知っているものがわりと多く、タイトル負け…

【読書211】移民の宴 ー日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活ー

「移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活」(高橋秀行/講談社/岡崎市立図書館所蔵) 2011年現在、日本には207万人の外国人が在留している。 日本国内にある外国人家庭は、国内に存在する異国とも言える。 本書はそんな在留外国人家庭の食事風景を取…

【読書210】スクリーミング・ブルー

「スクリーミング・ブルー」(藤木稟/集英社/岡崎市立図書館所蔵) 藤木稟作品が読みたくなって図書館で借りてきた一冊。 現代沖縄を舞台に、本土からの二人の刑事、久義とプロファイラー夏目が少女連続殺人事件を追うゴシックファンタジー 。 殺された少女ら…

【読書209】チーム・バチスタの栄光

「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊/宝島社) 今更ながらに大人気医療ミステリ。各所のレビューでの評点も高く、期待して読んでみた。 うーん…。大人気作品なんだよね。 個人的にはミステリじゃなくサスペンスとして読みたかった。いっそサイコホラー。 前半…