心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書314】壊れたおねえさんは、好きですか?

「壊れたおねえさんは、好きですか?」(中村うさぎ/文芸春秋) 仕事も金もあるし、パートナーも、友人もいる。 だけど、自分には性的魅力がない?! フェロモン、性欲、性的趣向。下ネタ満載のぶった切りエッセイ集だ。 整形やホスト通いといった行動、本作に…

【読書313】黄泉坂の娘たち

「黄泉坂の娘たち」(仁木英之/角川書店/ひたちなか市立図書館書蔵) 現世と狭間にある黄泉坂。 現世への執着心から坂を越えられず、変調をきたした魂はやがてマヨイダマとなってしまう。 そこで無念の魂が現世の障りとならぬように、無念を断ち切り黄泉坂を超…

【読書312】ゴーストハント 7 扉を開けて

「ゴーストハント 7 扉を開けて」(小野不由美/幽BOOKS/ひたちなか市立図書館書蔵) 思うにゴーストハントシリーズは、大きく二つに分けられる。学校の怪談、と、館の怪談である。 最終巻である本作は、学校を舞台にした館の怪談、といえるのではないだろうか…

【読書311】ゴーストハント6 海からくるもの

「ゴーストハント6 海からくるもの」(小野不由美/幽BOOKS/ひたちなか市立図書館書蔵) 「代替わりの時に、死人が続く」。 能登の海の近傍に佇み、一族で会員制の料亭を営む吉見家には、そんな呪いが言い伝えられていた。 先代のときも、先先代の時も、多くが…

【読書310】迷宮レストラン

「迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで」(河合真理/日本放送出版協会) 本を読んでいて、この人はどんなものを食べていたのだろう?と疑問に思うことはないだろうか。 あるいは物語に出てくる美味しそうな料理が、実際はどんなものか想像がつかなか…

【読書309】営繕かるかや怪異譚

「営繕かるかや怪異譚」(小野不由美/角川書店/ひたちなか市立図書館書蔵) 怪奇現象との共存。それはありえるのだろうか。 気にしなければいいとはいっても、気になるから怪奇なのだ。家鳴りも木の継ぎ目が軋む音、と納得してしまえばそこに妖怪や怪異の入り…

【読書308】ゴーストハント5 鮮血の迷宮

「ゴーストハント5 鮮血の迷宮」(小野不由美/ひたちなか市立図書館書蔵) 元首相の所有する屋敷で「謎の失踪者」が発生した。しかもそれを捜索にしにきたものの中からもさらなる失踪者が出ているという。 調査のためにSPRと集められたその他いつものメンバー…

【読書307】レパントの海戦

「レパントの海戦」(塩野七生/新潮文庫) 地中海三部作と言われる一連の作品の最終作。 本作ではコンスタンティノープルの陥落から118年後、前二作では脇役であったヴェネチアを主軸に西欧キリスト世界VSオスマン・トルコの、最後の海戦が描かれる。 政治は血…

【読書306】すごい毒へんな毒

「へんな毒すごい毒」(田中真知/技術評論社) 生物毒、人工毒、麻薬に薬…。人体に影響を与える化学物質は既知ものだけでも星の数ほどあり、未知ものものまで含めればその数は計り知れない。 本書では「毒」をテーマに、その詳細を2-3ページで紹介する理系雑学…