心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

小説

【読書075】おやすみ、こわい夢を見ないように

「おやすみ、こわい夢を見ないように」(角田光代/新潮文庫) 「予定日はジミー・ペイジ」が面白かったので、角田さん二冊目。 全く関係ない女たちの悪意が露呈していく。サスペンス的な7編の短編集。 根拠のある、根拠のない、明確な、唐突な。 あれだけ悪意…

【読書071】予定日はジミー・ペイジ

「予定日はジミー・ペイジ」(角田光代/新潮文庫) 流れ星、直感、そして始まる妊娠生活。 新米妊婦のマキの戸惑いが日記形式で語られる。 現実感なく、体内で育っていく何か。妊娠初期の妙な衝動。不安感を体現するような夢。 己以外のテンションと、自分のテ…

【読書070】家守綺譚

家守綺譚 (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 発売日: 2006/09/28 メディア: 文庫 分筆家の私、綿貫征四郎と、庭付きの日本家屋を舞台にした随筆風の小説。 私に懸想するサルスベリ。ボートで掛け軸から現れる亡友。犬のゴロー。小鬼に人魚、四季折々に出没する数多…

【読書067】【読書068】「鬼やらい」<上><下>【読書069】花守鬼

前作「一鬼夜行」の続編。二作目、三作目。 まずは「鬼やらい」から。 「鬼やらい〈上〉」「鬼やらい〈下〉」 (小松エメル/ポプラ文庫ピュアフル) 前作から半年後、相変わらずの閻魔顔の喜蔵、妹の深雪にへたれ幼馴染の彦次。彼らのもとに猫又妖怪の小春が再…

【読書065】ちょんまげ、くろにくる ぽんぽこ もののけ江戸語り

「ちょんまげ、くろにくる ぽんぽこ もののけ江戸語り」(高橋由太/角川文庫) 「ぽんぽこ もののけ江戸語り」シリーズの三作目。 前作の後編にあたる。ジャンルは時代妖怪物のラノベだと思う。 戦闘シーンが多いけど、爽快感があってよし。ただ、キャラクター…

【読書061】銀の森のパット

銀の森のパット (角川文庫) 作者:モンゴメリ 発売日: 2012/02/25 メディア: 文庫 モンゴメリって誰だっけなー。少女文学っぽいイメージだなぁ、等と思いながら購入した一冊。 代表作は「赤毛のアン」、英米文学の方でした。角川WEBで立ち読みができます。(立…

【読書060】獣の戯れ

「獣の戯れ」(三島由紀夫/新潮文庫) 久々に三島作品が読みたくなって一冊購入。高校生の頃によく読みました。 奔放な性生活をおくる夫と嫉妬心を決して露わにはしない妻。夫の部下であり妻の愛人である主人公。 不倫の現場、傷害による障害。 廃人となった夫…